戦国の武将、毛利元就が、ある日3人の息子を呼び、1本の矢を折るよう命じた。
息子たちがこれを折ると、次に3本に束ねた矢を折るよう命じたのだが、当然、息子たちは折ることができなかった。
つまり、一本ずつでは弱い矢も束になれば強くなるということを息子たちに示したわけだ。
これは、弱肉強食の戦国の世で毛利家を守るためにも三人の兄弟が力を合わせなければならないことを、元就が教えたという有名な逸話。

ところで、日本国内における5月の新車乗用車販売ランキングが発表された。1位はホンダの新型フィット。2位にトヨタのカローラ。この結果、新型フィットは昨年の11月以降、7ヶ月連続1位の販売台数を誇っていることになる。
一方、カローラと言えば30年以上の長きに渡って年間販売台数1位を保ってきた日本が誇る大衆車だ。
そのカローラの牙城を切り崩したのが先代のフィット。2002年の年間販売台数1位を初代フィットが獲得した際には、大きな話題になった。そしてこのままいくと、2代目フィットも、再び年間販売台数1位を獲得する可能性が高まってきたというわけだ。


HONDA fit


話をカローラに戻すと、これは文字通り日本一売れていたクルマ。しかし、そこには一つのカラクリがある。
実は、最新型で言えば、核となるカローラ・アクシオ(セダン)、カローラ・フィールダー(ワゴン)、そしてカローラ・ルミオン(トールワゴン)という3兄弟をひとまとめにした数字がカローラの販売台数になっている。
セダン、ワゴンはともかくとして、末弟にあたるルミオンは、我々オヤジ世代にとってはどう見てもカローラのイメージからはほど遠い。
この大き目のbBは、2007年の10月初頭に、それまで亜米利加で暴れまわっていたのを日本に呼び戻されたわけだ。
対する新型フィットは2007年10月中旬の発売。トヨタがフィット対策として、この末弟ルミオンを送り込んだかは定かではないが、いずれにせよ、カローラ三兄弟を相手に孤軍奮闘するフィットはアッパレと言うほかないだろう。

toyota corolla axio toyota corolla fielder toyota corolla rumion


兄弟の結束が足りないのか、はたまたそれぞれの矢が細すぎるのか? 
元就の判断を聞いてみたいものである。
そして、願わくは我が日産陣営にフィットのような天晴れな若武者の登場に期待したい。