取材に行ったスタッフが、お土産と称してあろうことかこんな写真を撮ってきた。
「こんな杉林は、だれかとっとと切り倒してくれ!」
と私は言いたい。

この先週あたりから、特にヒドイ花粉症に悩まされている。
目は痒い、鼻水は出る、くしゃみは止まらない。喉の奥が痒い、耳の奥も痒い、そして頭も額も痒い。病院でもらった薬も効いているんだか、いないんだかもわからない。「たぶん、薬を飲まなければもっとヒドイのだろう」と自分を納得させている。その割に、副作用という効果はシッカリあって、やたらと眠い。深夜のくしゃみや鼻づまりによる睡眠ぶそくがさらに追い討ちをかけ、昼食後は眠くてしようがない。だが、無常にも締め切りは待ってはくれない。仕方なくパソコンに向かうのだが、目はチカチカし、鼻はムズムズする。集中力と労働意欲の欠如により作業は遅々として進まない。暖かな晴天のもと、気晴らしに散歩なんぞは言語道断。ひたすら引きこもり生活は続く。
これが、毎年繰り返される私の春の生活パターンだ。だいたい2月の中旬あたりから発症し、この状態が4月下旬まで続く。だから、私にとって春は最も嫌な季節なのである。

ちなみに、この2ヶ月と半月の間に費やされる私の花粉症対策費は、点鼻薬;約800円、目薬;約1500円、マスク;約500円、医療費約3000円×2回で、合計8770円で、これも毎年のことだ。間もなく支給される例の定額給付金の半分以上が花粉症対策費で消えてしまうと思うと、なんともやるせない気分になってくる。となれば、政府に対して「何とかしてくれっ!」と声を大にして言いたいのは私だけではないはずだ。

Wikiで調べてみると、日本の全人口は約1億3千万人。そのうち、花粉症の人は2割とも4割とも言われているらしい。仮に、間をとって全人口の3割が花粉症の人で、全員が私と同じ8770円の花粉症対策費を投入しているとすると、わずか2ヶ月半で約3400億円のマーケットとみることができる。
つまり、2ヶ月半でR35 GT-Rが3万4千台も売れていることになるわけだ!
しかも、毎年、約束されたようなものだから、仮に私がそっち方面の業界の人間ならば、このマーケットは絶対に失いたくないと思うのは当然だろう。

一方、政治家の立場で見れば、全人口の3割という数字は大きいはずだ。この大きな票田を獲得するために「花粉症撲滅」を党の公約に掲げれば選挙で圧勝は間違いないと私は思う。ただ、問題は公約を達成した瞬間に、全人口の3割という大票田が消えてしまう点にある。したがって、1回限りの切り札ということになるわけだから、なかなか公約に掲げる政党は現れないのが現実か。

ところが、今年は我ら花粉症発症者にとっては、千載一遇のチャンスかもしれない。なにしろ、ライバルのスキャンダルにも関わらず支持率低迷に喘ぐ麻生政権だ。解散選挙をしたくても、決め手となる切り札がないからできないのが現状だ。対する民主党も思わぬ大問題に巻き込まれ、ここ一番の決め手が欲しいことは間違いない。
そこで、この際どちらでも良いから「花粉症撲滅」を公約に掲げて選挙に臨んでみてはどうだろうか。ただし、夏以降の選挙となると「花粉症撲滅」作戦の効果は薄い。やはり4月だ。北海道と沖縄を除く、ほぼ全国的に花粉が飛散している今がチャンスなのだ。

解散をしたら、とにかく、「3年後に花粉症を撲滅する!」という一文を公約だかマニフェストだかに加える。そして、有楽町駅前の選挙カーの上で、党首はこうガナリたてるのだ。

「ワタシがっ、この○×△がニッポンの杉林をブッ壊す!!」

私は、思わず1票を投じてしまうだろう。結果、全国の花粉症発症者の支持を集めてその政党は圧勝するのだ。そして、3年後には春の花粉症はなくなり、高速道路もタダにしてもらえば、暖かい休日にはドライブに出かける人々が増えるようになる。その結果、GT-Rのような長距離ドライブが楽なクルマが売れるようになるというわけだ。

まさに、一発逆転サヨナラ満塁ホームランのようなこの作戦。とりあえず、どこの政党でもいいから採用してくれないだろうか。
ゼッタイ、勝てると思うのだが。。。