外食生活者にとっての問題は、どうしても油っぽい食事ばかりになることだ。

若い時ならさしたる問題でもないのだが、年齢を重ねて外食生活をしていると、健康診断のたびに、メタボ予備軍のレッテルを貼られ何がしかの注意を受けるハメになる。
「油っぽい食事は控えましょうね」と医者は簡単に言うが、よくよく考えてみれば油っぽくない食事をいただける店は少ない。

特に、夜だ。例えば、我がホームステーションから自宅までの道のりにある食事処を思い出してみれば、モスバーガーに牛丼の松や、中華料理が3件にラーメン屋が3件、夜早目に閉まってしまうてんぷら屋にトンカツ屋だ。あとは居酒屋とスナック少々。毎日、毎晩、中華にトンカツ、カレーにラーメン、牛丼を食べていれば確かにお腹に脂肪はついてくる。

個人的には、切り干し大根やきんぴらごぼう、ヒジキの煮付け、筑前煮などの夕食が食べたいと以前から思っていたのだ。そこで、どこかに煮物系の定食を食べさせてくれるお店はないものか、とネットを検索した。そうしたところ、ホームステーションの南口に1件、隣の駅の南口に1件あることがわかった。

早速、我がホームステーションの南口にある、その定食屋に行った。
メニューには、煮物定食、肉団子汁定食、いわしのマリネ定食などがあり、900円以内の価格設定もありがたい。

三鷹 たべもの村(JR三鷹駅南口):煮物定食
迷わず、煮物定食と日本酒をオーダー。
写真のように、煮物の他に小鉢3品が選べるようになっている。これに香の物と味噌汁がつくのだ。ご飯は、玄米だか5分突き米だかに黒米が入っていて紫色をしている。

一口食べてみると、味が薄い。と言うか東京モノの小職には味がしないといった方がいい。何でも塩っからいものが好きなだけに、非常に物足りなくて「なんだ、旨くねぇや」というのが第一印象だった。塩気だけでなく、旨みというか味の素というかダシの効いていない煮物は現代人の舌にはマッチしない。ただ、何となく子供の頃に食べていた食べ物の味がするようで、醤油の苦味が出ている煮物はなんとなく懐かしくもあった。

とはいえ、健康のために週に1度か2度はここの定食を食べるようにした。
ところが、だんだんと美味しく感じられるようになってくるから不思議だ。味は薄いけど素材の持っている旨みや甘みが感じられ、最近ではこれが気に入っている。特に人参などは、こうも甘いのかと驚くほど。今では、ほぼ毎晩ここで晩酌をしながら食事をしている始末だ。
気のせいか、体も浄化されていくような感じで、特に翌朝のお通じは爽快の一言。フェアレディZの父、片山豊氏は長生きの秘訣を「快眠、快食、快便」とおっしゃっていたことを思いだす。

何事も、シンプル・イズ・ベストなのだと思う。