お盆休みのひととき、何とはなしにDVDを観た。

スカイラインCMコレクション
発売:キングレコード+ソッピースキャメル DVD CM約67分+映像特典約120分+音声特典約16分
価格:4935円(税込み)
今年2月に、キングレコードから発売された「スカイラインCMコレクション」だ。このDVDの監修には弊社の杉野も関わった。そのため、発売前からサンプル版は何度か観ていたので、正式版を本気で観たのは今回が最初になる。

このDVDのメインディッシュは、やはり歴代スカイラインのTV CMだ。この部分は何度見ても飽きがこない。2代目のS5型スカイラインのCMから始まり、3代目のハコスカ。ハコスカの前半部分まではファミリーカーをとしてのスカイラインを訴求し、1500ccや1800ccがメインとなっている。ハコスカの後半から若い男女が登場し「愛のスカイライン」のイメージに変化する。

そして圧巻は「ケンとメリー」。通称ケンメリのCMだ。このCMが画面に映し出される瞬間、それまでのCMとは違う何かを感じるのである。もちろん、映像自体にも群を抜く大きな力強さがある上に、現代でも通用するような斬新さがあると思うのだ。今のTV CM(クルマ)に欠けている何かがあると思うのは、私だけだはないだろう。このケンメリを頂点に、CMは人を中心に据えたものから、クルマというモノを中心にしたものへと変化していく。

その理由は、このDVDの映像特典にある細越高敏氏のインタビューにある。細越氏は、元日産プリンス自動車販売 企画部宣伝課 課長で、ケンメリを中心にしたスカイラインの宣伝戦略の仕掛け人だ。スカイラインといえば作り手としての櫻井眞一郎氏があまりにも有名だが、その相棒ともいえる細越高敏氏はこれまでメディアにはあまり登場しなかった人物。実は、この細越氏のインタビューもこのDVDの重要な骨となる部分なのだ。いわゆるマーケティングという領域の仕事をされていたのだが、斬新なコンセプトを実現するまでのお話しは実に興味深いものがある。

というわけで、以前はマニア必携のアイテムとしてご紹介したこのDVD。よくよく観れば、スカイラインマニアだけの世界においておくにはもったいないほどのデキなのだ。各メーカーでマーケッティングや宣伝・広報を担当されている方にも是非、ビジネスの参考となるDVDとして観ていただきたいと思った次第。

その結果、もしかしたら再びケンメリやハコスカのように世の中に受け入れられる楽しいクルマが登場するかもしれない。
もっとも、ほとんどの人は「そんなことはあり得ない」というのだろうが。。。


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