1972年にフルモデルチェンジしたC110系スカイラインにGT-R(KPGC110)が追加されたのは、翌年の1月のことだった。搭載するS20型エンジンは、先代のハコスカGT-Rからまったく変わりなく、レギュラー仕様が用意されているのも同じ。ただし、燃料タンク容量が100リットルから55 リットルに小さくなっている。ボディは、全長で130mm、全幅で30mm、ホイールベースで40mm拡大された。車重は45kg増の1145kg。標準車の2000GTとは、4輪オーバーフェンダーとリヤスポイラーの有無で容易に見分けがつく。また、フロントグリルも専用品の精悍なブラックマスクになった。フロント・ストラット、リヤ・セミトレーリングアームのレイアウトは変わらないものの、リヤにスタビライザーを標準装備。ブレーキはマスターバック付きの4輪ディスクブレーキになり、シャシーはより高性能化された。しかしながら、排ガス対策が行なわれなかったため、わずかの台数を生産したのみでその歴史に幕を閉じた。