1969年2月、初代スカイラインPGC10 GT-R発売。1964年の第二回日本グランプリでポルシェ904と戦い、「羊の皮を被った狼」の異名をとったスカイライン2000 GT-B(S54B)の後継車に相応しい超高性能車として開発された。スカイラインの高性能を象徴することはもちろんのこと、レースに勝つために4ドアセダンのボディに2リットル直列6気筒DOHC 4バルブエンジンS20型を搭載。日本初のプロトタイプカーR380のGR8型エンジンをベースとして開発されたこのS20型は、市販状態で160psを発揮した。当時、世界的に見ても量産車の直列6気筒DOHC 4バルブエンジンは珍しく、純レーシングカーにしか採用されていなかった高度なメカニズム。燃料供給は三国工業製のソレックスキャブレターを3連装。排気系にはいわゆるタコ足形状のステンレス製エキゾーストマニホールド、点火系には国産量産車初のトランジスターイグナイターを採用した。サスペンションは、フロントがストラット、リヤがセミトレーリングアームの4輪独立懸架。ディファレンシャルに機械式LSDを組み込んでいた。総生産台数832台。