乾杯
GTR-WORLD.net presents ”GT-R JIJI放談 Vol.1”

GT-R夜話 前編


マインズ 新倉通蔵 / HKS関西サービス 向井敏之

チューニングショップの老舗、東のマインズ、西のHKS関西サービス。
発表されたばかりの新型GT-Rを東京モーターショーで見た
東西のチューナー2人が、老舗そば屋でGT-Rトークを炸裂させた。





新型の第一印象は?
新倉:
うちにも外国人がよく出入りしているし、またロス辺りに行って聞くと、やっぱりアメリカの人たちは、あの新型をアグレッシブだというんですよ。まさに、アグレッシブな感じで、一目見てパッとカッコいいなというタイプのGT-Rじゃなくて、段々と味が出てくるような…見てるうちにね。
R35GTR
だから要は未来形だよね、未来形の形をよくしてだんだんと味が出てくるような感覚でしたね。

向井:
チューニングは、じっくりやっていくわけですか?

新倉:
まぁ、GT-R、マインズといえばGT-Rというイメージもあるし、やっぱり、きれいでかっこよくてトータルバランスがとれたGT-Rっていうのを目指して、セオリーどおりやろうかなって思います。ちょっとしたカーボン系のスポイラーをつけたりとか、そんなようなことを考えてますので、味付けでそれもちょっと変わってくるのかなと。
GT-R自体、結構好きなクルマですし、自分でも乗りたいなと思ってます。「待ちに待った」というか、ずっと販売されてなかったので、そういう意味では本当に待ち遠しかった、という感じかな。

R35GTRテール
向井:
僕はとりあえず、早く乗ってみたい。デザインとかは、ゆっくり見てみると、すごくシンプルで、おとなしいかなっていう感じがするのね。もうちょっとワインポイントでガンと、「ああGT-R」っていうところがあってもいいかなって思うんです。さっき新倉さんが言われたように乗ってて味が出てくるのかな、見慣れてくるとアレがカッコよくなってくるのかなぁと思います。ただ、テールのカットとか、すごく大胆で迫力あるなって言うか…。そういうのは好き好きがありますよね、外観のことは…。それよりただ早く乗って走ってみたいなと。



GTRフロントグリル
乗ってからやっぱり、どこがすごく良くって、どこがイヤだとか、そういうこと乗ってるといろいろ出てくると思います。そうところをひとつひとつ直していきたいなぁって言う気がするんですね。たぶん、リミッターももちろんあるし、コンピュータもそうでしょうし、新倉さんもいわれたように、僕らもちょっとなんとかしたいなというのがワンポイント、顔とかそういう部分で、もうちょっとカッコよくしたいなっていう気もありますしね。
そういうのは乗って本当に走ってから、気に入らないところはちょっとずつちょっとずつチューニングをしていきたいなというのがあります。まぁ、それはもう、早く乗りたいなぁっていう感じしますけどね。




チューニングの方向性
マインズ新倉通蔵
新倉:
今回、このクルマ、自信作なんであんまりこう、節操なくいじってほしくないようなイメージあるみたいですね。まあ、きちんと基本に則って、いいクルマ作ってくれたんだよね。でも、やっぱりこう、いじって楽しむみたいな人もいるからね。GT-Rってチューニングで育ってきたクルマだから、そういう意味で、恥じないようにいじりたいというかね。

HKS関西サービス向井敏之
向井:
新倉さんもそうだと思うんですけども、ただ単にガンガンに部品付けたり、ガンガンやるっていうんじゃなしにね。純正の、ノーマルの素性を十分わかって、ちょこっとこれだけすればこれだけ良くなるよとか、ここは僕もイヤだからこういう風にしたんだよとか…。ひとつひとつ進んでいくというか、乱暴にすすめるよりは、長く大事に大事に育ってほしいなぁっていうか、作っていきたいなぁと思うんですね。なんかこう、めちゃめちゃされてすごい、というのは、僕はイヤです(笑)。





新倉@東京モーターショー
新倉:
そういうのは、もうメーカーの気持ちなんだろうけど、何ひとつ手をつけるなってことじゃないと理解はしてるんだけどね。まぁ、やはりどんなにいいクルマ作っても、他人と同じじゃイヤだなって言う人はいるしね。でもメーカーも一所懸命作ったクルマだし…。

向井:
最高ですよね。

新倉:
あんまりこう、下手にいじってほしくないなぁ、っていう気持ちはわからないではない(笑)。

向井:
その気持ちもわかりますよね(笑)。

新倉:
うちはまぁ、シンプルがベストだと思ってるので、あんまりコテコテにしていくつもりはないし、まあ、きちんと勉強しながら、いままでのことを積み重ねていって、こう作り上げていきたいと思ってるけどね。

向井:
いゃー僕らもね、いろんな人から「作るんですか」とか、「どうすんですか」って。乗ってないのにそのクルマ(笑)。もちろんいいのはわかっているし、すごいクルマだと思うんだけど、実際に乗って本当に足がどうだろうとか、いろんなことを見てみたいですね。新倉さん、はよ乗りたくないですか?

Mine's新倉@東京モーターショー
新倉:
そうですね。そりゃまぁ、乗ったときの感覚と開発は、きちんと頭の中で分けてしまってるんでね。乗らないと開発が始まらないって形では、僕の場合は無いのだけれど。エンジン、確かに変わってるんだけども…直6からね、基本的なGT-Rとして引き継がれてきたものもあるだろうし、そういう意味ではあんまり心配はしてないんだよね。
結構、維持費がすごく高そうなことばっかりメディアで言われてるんで、まぁ、あの辺がね(笑)。あそこまでの維持費なると、ちょっとねー、みんな大変かなーという部分はあるけれども、メーカーがいわんとしていることも分かる気がするし。ただ、あんまりね、脅かしすぎちゃってもね。
彼女とか、奥さんとか、その辺の顔色を見ながら…いろいろ大変だと思うし(笑)。でも新型は、夢のクルマで、宝物で、男の本当に夢のおもちゃになれるし、今はあんまり難しいこと考えずに、素直に出してくれたクルマを喜びたいなっていう気持ちだよね。



HKS関西向井@東京モーターショー
メカニズムについて

向井:
新倉さんも見たと思うけど、後ろにミッションがあったりとか、すごくいろんなことろで変わってきている部分が多いじゃないですか。そういう部分で、新倉さんが、新しいGT-Rを見て、ここすごいよなとか、そういう部分で感動したところ、あります?

新倉:
あのクルマは、基本的には重量配分の問題とか、それを目指して作っているものだから、あのー、そんなになんていうのかな…。クルマって、たとえば32GT-R作れて、34GT-Rが速くできないなんて絶対ありえないじゃないですか? 特別にいろいろ各部分が違うんだけど、基本的にはそのクルマを速くしたりする、そういう技術っていうのは積み重ねなんで、エンジンが直6からV6になっても変わらないかな。僕がやっぱり嬉しいのは、ターボが得意なんでね、ターボで育ってるし、ターボが付いてくれたことが非常にうれしいかなと。

R35GT-R VR38DETTエンジン
向井:
僕らもそうだけども、ツインターボっていうのがね。今度のZとかスカイライン・クーペがツインエアフロで出てきたじゃないですか? あの時点で、ああやっぱりレイアウトで考えると最終的にはツインターボになってくるんだろうな、V型って多分そういう風になってくるんだろうなって思ってた。やっぱりV型のツインターボって、すごく乗ってみたいし、制御とかは別として、やっぱりどういう特性に作ってきたのかなぁってすごく興味あるし…。

新倉:
あとはエンジンのメカニズムでいうと、その、VVELってのが付かなかったじゃないですか、将来ああいうものが採用されてきたりするのかなぁなんてことは、思うね。

パドルシフト
向井:
僕は、ランサーの2ペダルにたまたま機会があって乗らせてもらったりしたんですけども、じゃGT-Rの2ペダルがね、どういうシフトフィーリングで動くのかなとか。どんどん新しいクルマが2ペダルタイプに変わってきているんで、そのフィーリングを見てみたいなという気もあるし、シフトとかも全部コンピュータでスロットルもやってるわけですから、どういう風に動いてくのかなっていうのはすごい興味ありますけどね。新倉さんはそういうコンピュータ得意だと思いうんですけど…。



新倉・向井対談
新倉:
まあ、そうだね、どうしてもサーキット走ったり、いろんなことでスポーツ性高めていくことは必要だし、得意な分野でもある。そんなに簡単にいくかどうかはね、わからないけども、全力でね、やってきたいなと考えてますね。しばらくすれば、クルマが来るわけだし。

向井:
じゃ、新倉さんに開発のほうは任せておいて、僕はいろいろ走ってみようかなって…違うか!?(笑)

中編へ続く



今回の対談場所

銀座そば処よし田

明治18年創業の老舗。銀座でも古いそば屋である。久保田万太郎、白洲次郎、小津安二郎、池波正太郎らそうそうたる食通も通ったという。自社製粉所で挽くそばは、つゆも含めて創業当時のままの味で提供されている。名物は「コロッケそば」。普通のコロッケとは違い、鶏肉を細かくたたいて、とろろ・卵を合わせて揚げ、そばの上にのせたものだ。そばだけでなく、鴨鍋や玉子焼きなど酒肴にも古きよき味わいがある。

東京都中央区銀座7-7-8
東京メトロ銀座駅A2徒歩5分
TEL:03-3571-0526
営業時間:平日11:30~22:00 土祝11:30~21:00
定休日:日休
http://www.yoshidasoba.jp/
銀座そば処よし田

マインズ
マインズ
〒238-0315 神奈川県横須賀市林5-7-25
TEL:046-857-3313
営業時間AM9:30-PM7:00
定休日 毎週水曜日
http://www.mines-wave.com/

HKS関西サービス
HKS関西サービス
〒632-0111 奈良県奈良市小倉町1080
TEL:0743-84-0126
営業時間AM10:00-PM7:30  
定休日 毎週木曜日・第2水曜日
http://www.hkskansai.co.jp/