オーストラリアの自動車サイト『DRIVE』によると、先週ポルシェが日産のニュルのラップタイム(7分29秒)にケチをつけたようだ。
それについて、日産ヨーロッパの広報がパリモーターショーの会場でインタビューに答えたというストーリー。

『日産曰く、GT-Rのニュルのラップタイムは正真正銘だ』
ポルシェがケチをつけたGT-Rのニュルブルクリンクのラップタイムの信憑性について、日産がカウンターパンチをくらわせた。
この話題は日産のトップクラスにまで渡ったと、日産ヨーロッパのスポークスマンはパリモーターショーの会場で語った。

7分29秒にケチをつけたのは、ポルシェのスポーツカー開発を統括しているシニアエンジニアのAugust Achleitner。
Achleitnerは、今週イタリアのヴェローナで行われた新型ポルシェ911タルガの発表会でオーストラリアのジャーナリストに「日産が4月に出したという7分29秒を検証することができなかった。」と語った。
つまり、ポルシェのシャシーエンジニアによるとGT-Rは911GT2よりも20秒遅く、911ターボよりも16秒遅いということなのだ。
Achleitnerはノーマルのロードタイヤではなく、もっとサーキットスペックなタイヤを使用していたのではないか、と疑った。

これに対し、日産ヨーロッパのスポークスマンNeil Reeveは、「ポルシェに売られたクチゲンカを買うつもりはさらさらない。私がそれについて言えることは7分29秒というタイムはショールームでお客様が手に入れられる車と同じ完全なノーマルタイヤを使ったということだ。トリックタイヤなんかではなく、ごくスタンダードな、ノーマルのロードタイヤだ。」と語った。

「GT-Rはブリヂストンかダンロップのタイヤを装着している。片方のタイヤがニュルブルクリンクではちょっと速いタイムを出す。」
「7分29秒を出したのはダンロップだ。このダンロップも標準装備のものだ。」

Reeveは日産とポルシェがそれぞれ出したふたつのラップタイムの違いについて聞かれると困惑してこう答えた。「正直よくわからない。なぜ彼らが同じタイムを出せなかったかのを説明するのは私たちではないと思う。」
「私が断言できることは、GT-Rの開発ドライバーである鈴木利男が、ニュルブルクリンクを何千ラップもして、ニュルのコースの細にわたり熟知し、GT- Rがニュルでどういう挙動をするかも熟知した。その結果があのすばらしいラップタイムを導き出したんだ。さらに言えば、彼らがどうしてタイムを検証できないのか全く想像できない。なんで再現できなかったのかの説明がつかないよ。」
「もうひとつ断言できることは、7分29秒を出したクルマは何も特殊なことをしていない。」

Reeveは、今回の論争がGT-Rを購入しようとしている人たちの心理に影響しないかを心配している。21kmのドイツの有名なサーキットでのラップタイムの速さは最近急速に、自動車メーカーにとってパフォーマンスとエンジニアリング力を誇示するために使われるようになってきた。

「GT-Rや911ターボを買うような人たちは、軽々しくものを買う人たちではない。彼らは買う前に十分商品を研究し、インターネット上のロードテストの記事を片っ端から読み、それを元に自分自身で購入の意思決定をする人たちなんだ。今回の論争が彼らに疑いの念を抱かせるかって?彼らはこの論争に驚くかもしれないね。私たちのヨーロッパでの経験上、GT-Rは様々なサーキットテストで911ターボと同等かそれ以上の性能を発揮している。彼らは自分自身で結論を見出すさ。」

「私たちは、あぁだこうだ言わなくてもGT-RのパフォーマンスそのものがGT-R自身を証明すると考えている。」とも語った。

ReeveはGT-Rと911ターボの再対決の可能性を否定しない。
「私たちは何をするべきか考えているところだ。それ以上は今はいえない。」
「このポルシェが日産の発表に嫌疑をかけたことは2日前だ。記事を読んではじめてそのことを知ったというところが私たちにとって重要なんだ。」
「生意気なことを言わせてもらえば、ポルシェが自分たちでGT-Rを買ってドイツまで空輸してGT-Rをテストしてみたかったなんて、痛快極まりないことだ。つまりお墨付きがもらえたってことだろう?」
「競争をするのはよいことだ。私たちはGT-Rを誇りに思っている。GT-Rはすばらしいスポーツカーだ。お手柄だよ。この価格帯でこのレベルのパフォーマンスを発揮するのは非常に感銘深い。」とReeveは語った。