櫻井眞一郎。言わずと知れたGT-Rの生みの親であり、スカイラインの父である。
現在、櫻井氏は自ら起こしたエンジニアリング会社「S&Sエンジニアリング」において、ディーゼルエンジンの排ガス浄化装置「デュエットバーンシステム(DBS)」を開発し実用化した。この装置は、2003年に日本のPM・NOx法適合技術として第一号の公式認定を受けた。

3年前、櫻井氏をインタビューした際、「GT-Rやスカイラインというクルマを長い間造ってきた。 その間、レースもさんざんやった。まぁ、こう言っちゃ何だが、せめてもの罪滅ぼしに、最後ぐらいは環境に優しい仕事をしようと思ってね」と照れながら語った姿が印象的であった。

あれから3年、世の中は大きく変わり、自動車を取り巻く環境も次の時代へシフトすることはほぼ間違いない。そして、やがてエコカーがエコカーでなくなる日もそう遠くはないだろう。

となれば、ことによると第ヨン世代のGT-Rは現在で言うところの次世代ユニットを搭載したエコなクルマになるかもしれない。今のエコカーとは異なり、圧倒的なハイパフォーマンスを身につけた次世代ユニット搭載車。はたして、どんなGT-Rになるのかと想像するだけでも楽しくなるのである。

そうなると、レースフィールドも意味あるものになってくるはず。かつて、自動車メーカーにとってモータースポーツは走る実験室と呼ばれていた時代があった。櫻井氏がレースにこだわったのも、市販車にフィードバックする先端技術に磨きをかけられるからだ。ところが、現在のガソリンユニットでは行き着くところまで来た感があり、どのモータースポーツでも速さを規制する方向を向いている。これでは自動車メーカーが参戦する意義を見出しにくいことは確かだろう。

だが、次世代ユニットを搭載したマシンであれば、速さや耐久性、航続距離において自社製品の優秀性をアピールできるばかりか、走る実験室としての意味も深くなるはずだ。難解なレギュレーションで規制を加えることなく、何でもありの力と力がぶつかり合うレースを再び見ることができるかもしれない。そうなれば、モータースポーツもまた楽しくなるだろう。

ところで、GT-Rマニア諸兄であれば、メカに対するコダワリも強いはず。今あるエコカーのメカニズムも、つぶさに見てみると結構おもしろい。さらに、乗って見れば目から鱗の未来感覚が意表をつく。GT-Rマニア諸兄ならば、そのメカニズムに対する理解も早いだろう。GT-Rとエコカー、ある意味、対極に位置するクルマだが、先端的という点においては共通項を見出すことはできるはずだ。

そこで、現在、複数台のクルマをお持ちのGT-Rオーナー諸兄には、せめて2台目はエコカーにされてみてはいかがだろうか。そんな提案をさせていただくと同時に、我々もまた、櫻井氏にあやかるわけではないが、少しでも読者諸兄に興味を持っていただけたらという想いでエコカーサイトを立ち上げた次第。

というわけで「ecolozine」。
「ecology」と「magazine」、そして「エコロジー」と「人」の融合を目指しての造語です。
これからも、よろしくお願いします。

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