岡山の迷チューナーこと、サンラインレーシングがR35 GT-Rのミッショントラブルの原因となっていたパーツの対策品を開発した。

巷でR35のミッションが弱いという噂はよく聞く。
07年のデビュー当時、奇数段あるいは偶数段のギヤが入らなくなるトラブルが発生したことによる。原因は、二つあるクラッチの部分の寸法精度の問題だと、当事、日産自動車は説明した。この対策のために、07年末には一時生産がストップしていたという噂もあったほど。明けて08年のデリバリー分からは対策が施されているということだが、実際にトラブルが皆無になったかは不明だ。
とはいえ、部品交換ではなく、ミッションASSY交換で対応したトラブルだったためにGT-Rのアキレス腱のような噂が広まってしまったわけだ。このトラブルが出る度に「ミッションがブローした」あるいは「ミッションが壊れた」という話がネットを中心に伝わった。
通常、「ブロー」あるいは「壊れた」という表現を使う場合は、歯車やシンクロなどが機械的に破損した場合をイメージする。これが、R35のミッションは壊れるというイメージにつながってしまった。このため、実際にR35の購入を躊躇している人も多いと聞く。
しかし、実際にはR35のミッションは、こうした機械的な破損は皆無だ。むしろ、過去の純正ミッションよりも機械的強度は高いとさえ言えるのではないだろうか。

今年の初め、全国のチューナー有志が集まり、ギヤが入らなくなったミッションの解体を行った。むろん、その目的はトラブルの原因追求と対策の検討である。
結果は、クラッチを駆動する油圧系統のオイルシールに問題があった。ご存知のようにR35のミッションには奇数段と偶数段を受け持つ二つのクラッチが存在する。クラッチは油圧システムで駆動しているのだが、この回路にあるオイルパッキンが破損していた。このため、油圧がかからず、奇数段もしくは偶数段のみギヤが入らなくなるのである。これで、現在、巷で発生しているミッショントラブルの説明がつくのである。
尚、この模様は、三栄書房から発売されたムック「GT-R R35 TUNING WORLD」に詳しく解説されているので、是非、ご一読願いたい。

そこで、サンラインレーシングでは、このオイルパッキンの対策品を開発した。
純正品よりも耐熱性に優れるフッ素系ゴムを採用し、さらに金属部分との結合をより強固にするために、特殊なコーティングを施した上で蒸着している。
ただし、いまのところ単品販売の予定はなく、ミッションへの組み込み作業も含めた修理対応となっている。トラブルが発生したミッションを送っても作業は行ってもらえる。もちろん、車両を持ち込めばミッションの脱着含めて強化オイルパッキンを組み込んでもらえるそうだ。車両持込の場合は約70万円程度の工賃。ミッション単品の場合は約52万円程度の作業となるようだ。

詳しくは、下記のサンラインレーシングに直接、問い合わせてみて欲しい。

これで全世界のGT-Rオーナーが少しでもミッショントラブルの不安から開放されて、チューニングを楽しめるようになるだろう。


◆サンラインレーシング
岡山県岡山市古新田1198-1
TEL:086-209-1000 FAX:086-209-0666
URL:http://www.sunline-racing.com/