日産自動車株式会社(本社:神奈川県横浜市西区 社長:カルロス・ゴーン 以下、日産)及びニッサン・モータースポーツ・インターナショナル株式会社(本社:東京都品川区南大井 社長:宮谷正一 以下、ニスモ)は、6月11日(土)から12日(日)にかけてフランス・サルテサーキットにて開催される第79回ルマン24時間レースで開催されるLE MANS VERS LE FUTURで、「NISSAN LEAF NISMO RC」のデモンストレーション走行を行うと発表しました。

「NISSAN LEAF NISMO RC」は、先に開催されたニューヨーク・インターナショナル・オートショー(4月20日現地時間)にて、「世界初の量産電気自動車『日産リーフ』をベースとしたレース専用モデル」として発表したものです。同車は量産ゼロ・エミッション車(走行時にCO2や排出ガスを出さない環境に配慮した自動車)として初めてのレーシング仕様車であり、ニューヨーク・インターナショナル・オートショーでは多くのお客様から注目を集めました。

「NISSAN LEAF NISMO RC」のデモンストレーション走行は、6月9日(木)21時15分からと、6月11日(土)12時10分からの2回が予定されています。(フランス現地時間)ルマン24時間レースは、フランス・パリから200kmほど西のルマン市にあるサルテサーキットで開催される耐久レースです。世界で最も過酷な耐久レースと言われ、毎年多くの自動車メーカーの威信をかけた争いが繰り広げられています。


「NISSAN LEAF NISMO RC(レーシングコンペティション)」でゼロ・エミッション戦略がレーストラックという新たな次元へ
- 「日産リーフ」のパーツと技術がレース専用仕様プロトタイプのカーボンファイバーボディに包まれる -



巨大なリアウィングが取り付けられているリヤカウルには「NISSAN LEAF」という文字が見えます。このクルマのパワートレインには、世界初の量販型電気自動車専用車「日産リーフ」と同じ高性能リチウムイオンバッテリーとモーターが採用されています。リアドア、リアシート、トランク、オーディオシステム、ナビゲーションシステム、カーペット類やその他の快適装備がないにも関わらず、一見して、このクルマが「日産リーフ」の仲間であることが分かります。しかし、市販車である「日産リーフ」と「NISSAN LEAF NISMO RC」の類似点はそれだけです。「RC」- レーシング・コンペティション(Racing Competition)という言葉から分かるように、2011年ニューヨーク国際オートショーで世界初お披露目となったこの新型電気自動車は、「レーシング・グリーン(Racing Green)」という言葉に新たな意味をもたらすべく特別に作られたクルマなのです。

2010年末に米国、欧州、日本で発売された「日産リーフ」は、ゼロ・エミッションの市販車ではすでに世界のリーダーとなっています。そして今、日産は電気自動車の将来性への注目を集める方法としてコンペティションの世界へと目を向けています。

ニューヨーク国際オートショーに出席した日産の副社長であるカルロス・タバレスは、「『NISSAN LEAF NISMO RC』は、世界に誇る日産のモータースポーツ部門であるニスモの強みと、SUPER GTシリーズやFIA GT1世界選手権を走るGT-Rを支えるエンジニアの力を結集させ、EVと空力性能の開発を加速させるための『走る実験室』として、また新しい『グリーンな』モータースポーツの発展のためのプラットフォームとしての機能を果たすことになるでしょう。」と述べました。

2011年、日産は「NISSAN LEAF NISMO RC」を様々なモータースポーツイベントの会場でデモ走行させる予定です。そして、今後もゼロ・エミッション仕様のレース車両のパイオニアとして開発を行って行きます。

真のレーシングマシーン
「NISSAN LEAF NISMO RC」は、車体にフルカーボンファイバー製モノコックを使用し、本物のレーシングマシーンとして設計、組み立てられました。3分割構造のボディはフロント、リア部分が着脱可能となっています。また、固定式のウィンドウ、LED式のヘッドライトとテールランプを採用し、リアウイングは調節することができます。この2ドアのレース仕様車は、「日産リーフ」市販車のユニークなエクステリアデザインをベースに、日産のグローバルデザインセンターで設計されました。4コートのパールホワイトのエクステリアカラーに、ブルーのNISMO/Zero Emissionのグラフィックがエクステリアデザインを完成させています。

「NISSAN LEAF NISMO RC」のボディは、「日産リーフ」市販車よりも全長が20mm、全幅が170mm長く、ホイールベースは99mm短くなっています。最大の相違点は、車高が350mm低くなっていることです。地面からのクリアランスは市販車では160mmですが、「NISMO RC」では60mmとなっています。また、車両重量は約40%軽量化されています。

「NISSAN LEAF NISMO RC」のレイアウトも、市販車とは大きく異なり、バッテリーパック、モーターおよびインバーターがミッドシップに搭載されており、前輪駆動から後輪駆動へと変更されています。また、サスペンションはフロント、リアともダブルウィッシュボーン式を採用しており、ドライバーがブレーキバランスを調整できるようになっています。このNISMO RCを支えるのがブリジストン製P225/40R18レーシングタイヤです。

「NISSAN LEAF NISMO RC」も「日産リーフ」の市販車と同様に、48の小型モジュールから構成されるリチウムイオン電池と、最大107馬力、最大トルク207lb-ftを発揮する高応答性の80kWのAC同期モーターが搭載されています。リアカウル内の急速充電ポートを使い、30分で80%まで充電できます。他のレースカーとは異なり、「NISSAN LEAF NISMO RC」には排気管がないため、走行中もCO2やその他の温室効果ガスを排出せず、排気音もありません。

テストでは、0-100kmの加速が6.85秒、トップスピードは約150kmを記録しています。レース環境では、フル充電で約20分間の走行ができると予測されています。

タバレスは、「クルマ好きから見れば電気自動車は退屈なものだと考える人もいるかもしれませんが、『日産リーフ』の市販車も『NISSAN LEAF NISMO RC』もそれには当てはまりません。『日産リーフ』のオーナーは、このゼロ・エミッション技術の新しい世界を十分に堪能しています。モータースポーツの世界にもゼロ・エミッションの時代が来るでしょう。日産は、そのスターティンググリッドに立とうとしています。」と述べました。

ゼロ・エミッションモビリティにおけるパイオニアである日産は、世界初の手ごろな価格の量販型EV「日産リーフ」を投入し歴史を築きました。「日産リーフ」は欧州カー・オブ・ザ・イヤー2011など多くの国際的な名誉ある賞を受賞しています。