ニュルブルクリンクに世界最速の消防車が誕生した。

ご存知のように、ニュルブルクリンクサーキットは1周20km以上のロングコースだ。
レースイベントやメーカーのテストなどで占有されていない時は、一般の観光客が誰でも走れるように開放されている。

もしも、コントロールタワーの反対側のコース上で火災事故が発生した場合はどうなるのだろうか。量産車最速のR35 GT-Rでも、そのラップタイムは7分26秒70。単純に考えれば、事故現場まではGT-Rでさえ3分13秒以上かかることになる。これが、通常のトラック型の消防車であれば、現場到着までにどれくらいの時間がかかるかを想像すると恐ろしくなる。

そこで登場したのが、量産車最速のGT-Rをベースにした消防車。これで現場に急行し、迅速な消火活動を行うというわけらしい。

この特別なGT-Rは、レースカー並みのロールケージを備え、前の2座席は軽量なカーボン製のフルバケットシートが奢られている。リヤシートを撤去した跡には巨大な消火タンクを備え、トランク内にあるホースで迅速な消火を行うというもの。

まさに、世界最速の称号に相応しい選択と言えるだろう。
この特別なGT-Rは日産がニュルブルクリンクサーキットにプレゼントしたもの。英国日産のサイトには下記のようなリリースがアップされている。


GT-Rがニュル最速の消防車に

・GT-Rがニュルブルクリンクの緊急対応車両に採用
・ニュルブルクリンクに超速緊急車両として日産がGT-Rをプレゼント
・M&Mオートモーティブの手によりGT-Rがユニークな消防車に変身
・約200kgの追加装備にもかかわらず、GT-Rはニュルを8分未満でラップ可能

究極の消防車がニュルに配備された。ニュルのノルドシュライフェ(旧コース)での緊急通報に可能な限り即座に対応できるように、日産はニュルブルクリンク株式会社に特殊装備を施したGT-Rをプレゼントした。

トランクに設置されたホースに接続された水と泡の消化システムを搭載し、このGT-Rは現場に可能な限り速く到着できるようにデザインされている。ノーマルのGT-Rはかの有名なノルドシュライフェを7分26秒70でラップ(2009年4月23日に記録)することが可能で、この性能がニュルブルクリンクのエマージェンシーサービスにとって完璧なツールとなった。200kgの消火設備を搭載しても、このGT-Rはこの過酷なサーキットをラップするのに8分かからない。

多くのアマチュアドライバーも、ドイツのアイフェル地方にあるこのジェットコースターのようなサーキットを運転しに来るため、事故は日常茶飯事だ。12マイル以上のコースをカバーしなくてはいけないが、巨大な消防車では一刻を争う現場に到着するまでに時間がかかってしまっていた。そこで、消防士と貴重な救命装置を搭載したGT-Rが現場に急行するのだ。

このGT-Rは、485psのスーパーカーの開発に協力してくれたニュルブルクリンク株式会社への感謝を込めて、日産がニュルブルクリンクに寄贈。消防車としての架装はボンにある自動車開発とモータースポーツのスペシャリストM&Mオートモーティブが行った。GT-Rの2つのリアシートは取り外され、ロールケージで囲われた50リッターのウォータータンクに置き換えられている。

ホースの巻取り機とともに、中圧力(20bar)の消火システムを搭載。それ以外にノーマルのGT-Rと異なる点といえば、ラジオコミュニケーションシステム(ラジオトランシーバー)、RECAROスポーツシートとロールバーくらいだ。20メーターのホースと18メーターのリーチがある泡は、1つのタンクで約2分間の消火活動を行うことができる。

GT-R緊急サービス車両は、Nissan Center Europe株式会社のコミュニケーション担当役員であるMichael Bierdümpflからニュルブルクリンク株式会社の代表取締役Walter Kafitz博士へ、8月14日金曜日に贈呈された。この、消防士お気に入りの車はサーキットのエントランスで見ることができる。


Images/Source: NissanSportz.com 、nissanpress.co.uk