驚異の低ボンネットはまるでCカー?!
来季用GT500仕様GT-Rが富士スピードウェイを走った!


 08シーズン用のGT500仕様GT-Rが、富士スピードウェイを走った。鈴鹿サーキットでのテストは、すでに2回行なわれているが、富士スピードウェイは今回が初。さすがに、ピット内でエンジンルームをメディアに公開することはなかったが、ピリピリした厳戒ムードは無く、リラックスムード。熟成が予定通り進んでいる証拠か…。






 近くで見るGT500仕様GT-Rは、ボンネットが異様に低く感じる。担当エンジニアが「やっとクルマを低く出来ました…」というほど、ボンネットを低く抑えることにこだわったようだ。新型GT-RがPROTOとして2005年に東京モーターショーで公開されたとき、ある日産レース関係者は「GT500仕様にするには、あまりにも前面投影面積が大きい」と指摘していた。レギュレーション上、フロントウインドウは生産車と同じサイズにしなければならないので、前面投影面積を小さくするには何としてでも車高を低くするしかない。それにはボンネットを是が非でもペッタンコにする必要があったのだ。




 明らかにGT500仕様フェアレディZよりボンネットが低い。そのため、フロントタイヤをカバーする盛り上がりは圧倒的にZよりも大きい。さらに、フェアレディZのフロントマスクは、かなり色濃く生産車の印象を残している。それに対しGT-Rのそれは、ヘッドライトとグリルの形状は似ているものの、その位置とスラント角は生産車と似て非なるものといっていいほど。まるで、グループCカーか、メルセデスがル・マン制覇用に開発したGTカー、CLK-GTRのそれのよう。ちょっと意地悪な見方をすると、現行のフェアレディZに無理やり空力的に整形したGT-Rのフロトンマスクを取り付け、ルーフもGT-Rのシルエットに合せたようにも見えなくはない。

 エンジンは、NA V8エンジンを継承したと思われるが、エキゾースト音は意外と静か。テストドライブしたのは、本山哲選手。他のマシンとの混走だったが、テストは順調だったようで、マシンを降りてきた本山選手の表情も明るかった。昨シーズン、今シーズン共にチャンピオンを取れなかった日産チームに、ようやく強力なウェポンが完成したようだ。


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