Text: Shunsuke Takeuchi
Photo: GTR-WORLD.net
納車の儀式
そして水野主管からの伝言













12月7日朝。GTR-WORLD.net編集部は、新型GT-Rの納車を取材するために、日産プリンス東京鮫洲店に向かった。日産プリンス東京の本社ビルにある、由緒正しき鮫洲店は日産ハイパフォーマンスセンターにも指定されている。さすがレッドステージの老舗、日産プリンス東京。発表前にすでに200台近い予約を受けていた自称「日本一GT-Rを売る」このディーラーは、発売翌日の12月6日には鮫洲店だけでも6台の納車が予定されているという。

この日、納車のオーナーの多くは、早くから予約を入れていたメディア関係者と、発売を心待ちにしていた企業のトップらVIPクラスのユーザーがメイン。ちなみに、自動車評論家の西川淳さんが愛車のスーパーカーで来店。バイプラントレッドのGT-Rの納車を待っているところだった。そのほか、カートップ編集部のGT-Rもこの日の午後に鮫洲店で納車された。

新型GT-Rは、日産のクルマとしてはプレジデントに次ぐ高額車ということで、その納車の儀式もフツーじゃない。納車に当たり、セールスだけでなく店長や担当テクニカルスタッフも立ち会うという手厚いもてなし。レクサスのように「おもてなし」を売りにしているわけではないが、お高いクルマを買っていただいた大切な「お客様」という緊張感は十分に伝わってくる。
オーナーは、GT-Rの扱いについての注意事項やメンテナンスに関する話を聞いたあと、書類にサインして愛車を引き渡される。ちなみに、今回取材させてもらった白い標準車のオドメーターは31kmだった。事前に聞かされていた、最大150kmのナラシ走行済みという話からすると、意外に少ない数字で驚いた。これでは、スカイラインやマーチの新車とほとんど変わらない。同じGT-Rでも個体によっては距離を走っているものもあるのだろうか?  この件はこれからの取材で明らかにしていく予定だ。

さて、納車の儀式は粛々と進み、記念写真の撮影などを経て、いよいよキーが渡される。納車のセレモニーは、各ハイパフォーマンスセンターに任されているので、それぞれのお店で趣向を凝らしているようだ。中には、全スタッフによるお見送りをするという、うれしいような恥ずかしいようなお店もあるらしい。

愛車のインテリジェントキーとともにオーナーに渡されるものには、携帯電話のマニュアルのような分厚いオーナーズマニュアル、そしてGT-R開発責任者である水野和敏主管からの「2000km慣らし運転をしてください」という伝言。えっ? 新型GT-Rは、すでに日産栃木工場のテストコースで熟練ドライバーの手により慣らし運転を終えているハズでは…。