日産自動車が発表したプレスリリース資料と実車取材からGTR-WORLD.netが新型GT-Rを読み解く「R35 GT-R徹底解説」。
第2回目は「エンジン、トランスミッション」がテーマ。

◆日産自動車プレスリリース◆
エンジン、トランスミッション:
・新開発の3.8リッターV6ツインターボ「VR38DETT」エンジンは、プラズマコーティングボアシリンダーやエキゾーストマニホールド一体型ツインターボなどによって、3200~5200rpmの広いレンジで最大トルク588Nm(60kgm)を発生(最大出力は353kW(480ps)/6400rpm
・排気2次エアシステムの採用と低負荷運転時において40kgmもの高トルクを発生する高出力なエンジン特性(通常走行においては理論空燃比での走行が可能)によって、スーパーカークラストップレベルの低燃費とクリーンな排出ガス(H17年排出ガス規制U-LEV)を達成
・新開発「GR6型デュアルクラッチトランスミッション」は、パドルシフトによるすばやい変速とBorg Warner(ボルグ・ワーナー)製シックスプレートデュアルクラッチの直結制御により、駆動力をアクセル操作で意のままにコントロール可能。強烈な加速と強力なエンジンブレーキを使いこなすことにより、ダイレクトでリニアな走りを実現
R35GTRエンジン単体  R35GTRターボチャージャー

◆GTR-WORLD.net解説◆
 現在、国産乗用車で最高の480馬力とトルク60kgmを達成したVR38DETTエンジン。ボア95.5mm×ストローク88.4mmという数値は、フェアレディZ Version NISMO Type 380RSのVQ35HR(3800cc改仕様)と全く同じだが、ブロックはまったくの別物だという。8000rpmにレッドゾーンを刻んでいたRB26DETTに比べると、VR38DETTのレッドゾーンは7000rpmと控えめ。
 国産車ではおそらく初のデュアルタイプのインタークーラーや2個のスロットルボディ、マニホールド一体のツインターボにより、吸排気系は完全に左右バンクで独立しているのが分かる。右側のバンパー内には巨大なオイルクーラーが備わる。エンジンオイルは、噂どおりポルシェと同じモービル1のロゴかフィラーキャップに入っていた。排ガスレベルは、ターボ車としてはがんばった三ツ星。日産内製といわれるトランスアクスルに組み込まれるボルグ・ワーナー製のシックスプレートデュアルクラッチとは、湿式シックスプレートが2組あるということ。
VR38エンジン  エンジンオイルはMobil1指定