ザナヴィニスモGT-RニスモGT-R 驚異の2戦連続優勝!!
2位にカルソニックGT-RGT-Rが入り、2戦連続のGT-Rの1-2フィニッシュのオマケ付き


■決勝レポート
どんよりとした曇り空の下、晴れのち雨の天気予報が出ている岡山国際サーキットで、SUPER GT第2戦の決勝が行なわれようとしている。すでに、サーキットの西の広島県の山側では雨が降りだしているとの情報も届き、各チームはレインタイヤを用意。
14時ちょうど。予定通り、ダミーグリッドから全車ローリング開始。セーフティカーのR35GT-Rがピットロードに逃げ込んで、いよいよスタート。岡山はスタート直後の第1コーナーでアクシデントが多いのだが、今回はキレイにグリッド順どおりにクリア。その後も混乱なくオープニングラップを終える。空からは雨がポツポツと落ちてくる状況。


トップから6番手までの順位は、ザナヴィニスモGT-R、ARTA NSX 、カルソニックGT-R、イエローハット YMS TOMICA GT-R、TAKATA童夢NSX、モチュールオーテックGT-R。GT-R対NSXの様相を呈する。開幕戦の鈴鹿ではいいところなく終わっていたNSX勢だが、今回はGT-Rを追い回し始める。ザナヴィニスモGT-RをARTA NSXが、イエローハット YMS TOMICA GT-RをTAKATA童夢NSXが、そしてモチュールオーテックGT-RオーテックGT-RをレイブリックNSXが追う展開。

16周目、トップを走るB・トレルイエ選手のザナヴィニスモGT-RにR・ファーマン選手のARTA NSXが急接近。18周目にはその差は0.361秒に。2台の攻防は激しさを増し、20周目のホームストレートでついにARTA NSXがトップに立つ。しかし、ザナヴィニスモGT-Rのトレルイエ選手は1コーナーからウィリアムズコーナーにかけて再びARTA NSXを抜き返し、トップを奪い返す。

15時38分。23周を終わったところで小雨が降り出す。グランドスタンドには、雨カッパや傘が見え始める。コース上では、6番手争いが激しくなる。27周目の6位以下の順位は、イエローハット YMS TOMICA GT-Rを先頭に、ペトロナス・トムスSC430、リアルNSX、エプソンNSX、モチュールオーテックGT-R、ZENTセルモSC430、ENEOS SC430、そしてウッドワンADVAN クラリオンGT-R。7台はGT300車両をパスしながら激しいバトルを展開。前回の鈴鹿と違い、守勢に回るGT-R勢。
28周目。イエローハット YMS TOMICA GT-Rは、ペトロナス・トムスSC430とリアルNSXにパスされて8位に転落。モチュールオーテックGT-RもZENTセルモSC430から攻め立てられる。トップを走るザナヴィニスモGT-RにはARTA NSXが食い下がる。ホームストレートでは、小雨ながらワイパーが必要なほどに。

31周目。奥のヘアピンの立ち上がりでイエローハット YMS TOMICA GT-Rが、前の周にモチュールオーテックGT-Rを抜いたZENTセルモSC430にプッシュされ360度スピン。さらに、バックストレートでZENT、ENEOS、モチュールが接触。モチュールオーテックGT-Rは、左フロントフェンダーとマフラー&サイレンサーを破損しピットに戻る。
注目のトップ争いは、33周目にARTA NSXがピットインしタイヤ交換。ルーキー伊沢拓也選手にドライバー交代する。これでザナヴィニスモGT-RとカルソニックGT-R、GT-Rの1-2体制に。トップ2台の差はすでに25秒まで開く。しかも、カルソニックGT-Rの背後には小暮卓史選手のTAKATA童夢NSXが迫っている。カルソニックGT-Rは37周目にピットイン。4輪タイヤ交換し、ドライバーをS・フィリップ選手から松田次生選手に交代してコースに送り出す。

トップを快走するザナヴィニスモGT-Rは、41周目にピットイン。タイヤを4本交換し、トレルイエ選手から本山哲選手に交代。コースに戻ったとき、ARTA NSXに対し15秒ものマージンを築いていた。ピット内で修復を続けていたモチュールオーテックGT-Rは修理が完了。コースに復帰する。
50周目、暫定トップを走っていたリアルがピットインし、これでザナヴィニスモGT-Rが再びトップに。2位ARTA NSXとの差は17秒に広がる。しかも、ARTA NSXと3位を走るカルソニックGT-Rの差は6秒。カルソニックGT-Rの松田選手が追い上げを開始したのだ。その差は見る見る縮まり、57周目の2台の差は0.235秒まで接近。単独で快調にラップを重ねるザナヴィニスモGT-Rに対しARTA NSXは、今度は攻め立てられる立場になる。
その間、雨は目に見えるほどに降り出す。66周目、M・クルム選手の駆るモチュールオーテックGT-Rが最終コーナーの立ち上がりでスピン。続く67周目には、同じ最終コーナーの立ち上がりでリアルNSXが濡れた縁石で滑りコースアウト、クラッシュ。
68周目のダブルヘアピンで2位争いをしていたARTA NSXがスピン。カルソニックGT-Rが2位に浮上して、開幕戦に続いて2戦連続のGT-Rの1-2フィニッシュが見えてきた。しかも、カルソニックGT-Rの松田選手は、前を走るザナヴィニスモGT-Rの本山選手が1分28秒台後半でラップしているところを、1分27秒台で追い上げる。残り10周での2台の差は7秒346。追うカルソニックGT-R、逃げるザナヴィニスモGT-R。ラスト10周の戦いはGT-R同士の戦いに発展か…。本山選手も28秒台に入れて最後のプッシュ。しかし、松田選手もさらにプッシュ。残り3周の時点で、3秒796まで縮まる。2台とも1分27秒台での走行で、最終ラップを迎える。しかし、松田選手の追撃もここまで。ザナヴィニスモGT-Rが2秒506の差をつけてSUPER GTでは初となる2戦連続の優勝を決めた。しかも、緒戦に続いて2戦連続のGT-Rの1-2フィニッシュ。
性能を拮抗させるための特別性能調整50kgと優勝車に搭載されるウエイトハンディ50kg+リストリクター縮小という厳しい条件を跳ね返してしまうザナヴィニスモGT-R。予想外の結果には驚くしかない。

優勝ドライバー・インタビュー
B・トレルイエ
気分は最高です(笑)。2戦連続の優勝はSUPER GTでは不可能だと思っていました。難しいレースだったと思います。タイヤチョイスがよく、ファーストスティントでもよかったです。オープニングの6ラップぐらいで、後続に差をつけることを目標にプッシュしました。トラフィック(渋滞)が出る前に差をつけられたことが決め手です。ゼッケン1のARTA NSXは速いクルマです。サイドbyサイドになりましたが、追い越させないようにトラフィックを利用しました。

本山 哲
5、6、7位に入れれば上出来だと思っていました。タイヤチョイスとセットアップが非常にいい状態でした。努力してくれたチームのみんなに感謝します。ブノワから交代したときは、だいぶリードしていたので楽でした。途中、雨が降ってきたので、ドライタイヤで滑ってコースアウトしないように気をつけたのと、レインタイヤに換えるタイミングに気をつけました。GT-Rで2連勝したことについては、岡山はGT-Rに合うサーキットだということ。3戦の富士以降は、ストレートも長いし重量が効いてくるのでこうはいかないと思っています。

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2008年4月13日(日) 岡山国際サーキット 3.703km
■決勝■
天候:曇/雨 | コース:ドライ/ウェット

GT500クラス/決勝正式決果
Pos. No. Car Driver Best Time Diff Tire WH
123XANAVI NISMO GT-R本山 哲
ブノワ・トレルイエ
2:01'56.60582BS55
212カルソニック IMPUL GT-R松田 次生
セバスチャン・フィリップ
0'02.50682BS
31ARTA NSXラルフ・ファーマン
伊沢 拓也
0'30.92082BS
436PETRONAS TOM'S SC430脇阪 寿一
アンドレ・ロッテラー
0'33.31082BS20
532EPSON NSXロイック・デュバル
平中 克幸
0'35.51782DL
635宝山 KRAFT SC430ピーター・ダンブレック
片岡 龍也
0'58.03082BS
738ZENT CERUMO SC430立川 祐路
リチャード・ライアン
0'58.25582BS10
824WOODONE ADVAN Clarion GT-RJ.P・デ・オリベイラ
荒  聖治
1'08.58682YH
9100RAYBRIG NSX井出 有治
細川 慎弥
1'09.23082BS

+1

103YellowHat YMS TOMICA GT-Rロニー・クインタレッリ
横溝 直輝
1Lap81BS
1125ECLIPSE ADVAN SC430土屋 武士
石浦 宏明
1Lap81YH

+1

1218TAKATA 童夢 NSX道上 龍
小暮 卓史
1Lap81BS
136ENEOS SC430伊藤 大輔
ビヨン・ビルドハイム
1Lap81BS

+1

1439DENSO DUNLOP SARD SC430高木 虎之介
アンドレ・クート
2Laps80DL

+1

1522MOTUL AUTECH GT-Rミハエル・クルム
柳田 真孝
10Laps72BS40
1617REAL NSX金石 勝智
金石 年弘
17Laps65BS

+1

GT500 規定周回数:57