-- SUPER GT第5戦レースレポート –
ついにジンクスが破られる時がやってきた!!

text GTR-WORLD.net
photo Masayuki Inoue(Motor Magazine)



スポーツランドSUGO集まったGT-Rファンは、ジンクスを破る瞬間を目にすることが出来た。「日産車はSIUGOで勝てない」という不敗神話ならぬ、不勝神話がついに#1モチュールオーテックGT-Rによって崩された。スタート前の好天からから一転、レース中盤に強い雨が降る難しいレースだった。

14時5分。気温30℃、路面温度42℃のドライコンディションの中、レースはクリーンスタート。予選トップのハセミGT-Rを先頭に、#6エネオスSC430、#24HIS GT-R、#1モチュールGT-R、#18ロックスターNSXと続く。

序盤戦は、5台の先頭グループが等間隔に並んで隙をうかがう展開。レースが動いたのは、GT300クラスのバックマーカーにGT500の先頭集団が追いついた8周目から。2番手の#6エネオスSC430が馬の背の進入で#3ハセミGT-Rのインに並びかける。#3ハセミGT-RのR・クインタレッリは#6エネオスSC430伊藤大輔のアタックを何とかかわす。
しかし、翌9周目の最終コーナー。進入でGT300クラスに詰まった#3ハセミGT-Rの間隙を突いて、#6エネオスSC430はアウトからパスすることに成功、トップを奪う。

10周終了時のトップ5は、#6エネオスSC430、#3ハセミGT-R、#24HIS GT-R、#1モチュールGT-R、#39ダンロップSARD SC430の順。#18ロックスターNSXは後退し、上位からNSXは消える。
先頭に出た#6エネオスSC430は飛ばし始め、後続を引き離しにかかる。その頃、最終コーナーの先の西の空が暗くなり始める。雨が降る予兆だ。
#6エネオスSC430と#3ハセミGT-Rとの差は4秒2と広がる一方。さらに後方からは#24HIS GT-Rが迫ってくる。

20周目。1コーナーで#24HIS GT-Rが#3ハセミGT-Rをパス。2番手に浮上。その後方では、6番手以下を6台のマシンが団子になって争う展開。
14時37分。25周目終了の頃、ついに雨がポツリとくる。最終コーナー付近から雨粒が見えるほど雨が降り出す。27周目に、先頭集団ではトップを切って#24HIS GT-Rがピットイン。タイヤをスリックからインターミディエイトに交換。ドライバーはオリベイラから荒聖治に交代。28周目には#1モチュールGT-R、#18ロックスターNSXらが次々とピットインし、タイヤを交換。

33周目には雨が強くなる。トップを走っていた#6エネオスSC430もピットインしタイヤ交換。35周終了時点でのオーダーは、#6エネオスSC430、#1モチュールGT-R、#3ハセミGT-R、#39ダンロップSARD SC430、#38ZENT SC430、#36ペトロナスSC430、#12インパルGT-RとGT-RとSC430が占める。昨年の覇者、NSXは下位に沈んでいる。
トップ集団を走っていた#3ハセミGT-Rのペースが上がらず、後続に抜かれ始め順位を落とす。

47周目の2コーナーで4位争いをしていた#38ZENT SC430と#12インパルGT-Rが接触。後方からプッシュされた#38ZENT SC430が2回転スピン。#36ペトロナスSC430にも抜かれてしまう。#12インパルGT-Rにはドライブスルーペナルティの裁定が下った。

54周目。#6エネオスSC430の伊藤大輔は安定したペースで走り続ける。追いかける#1モチュールGT-Rのトレルイエとの差は8秒6。
雨は58周目の時点で上がった。オーダーは、#6エネオスSC430、#1モチュールGT-R、#39ダンロップSARD SC430、#36ペトロナスSC430、#100レイブリックNSX、#18ロックスターNSXの順。

62周目。雨が上がったことで、走行ラインが乾き始める。#3ハセミGT-Rがピットインし、スリックタイヤに交換する賭けに出た。
トップを走る#6エネオスSC430は深溝レインで、ラップタイムは1分30秒台。追いかける#1モチュールGT-Rはインターミディエイトで1分28秒台。その差は歴然。ぐんぐん追いつき、#1モチュールGT-Rは馬の背で#6エネオスSC430に並びかける。なんとか#1モチュールGT-Rのアタックを防いだが、#6エネオスSC430は防戦一方。

66周目。テールt0ノーズで#6エネオスを追い回していた#1モチュールのトレルイエは、1コーナーのアウトから仕掛け、きれいにこれをパッシング。このレースで初めてトップに立つ。#1モチュールGT-Rがどんどんペースアップし後続を引き離す一方、抜かれた#6エネオスSC430は深溝タイヤがタレてきたのかペースが落ち、70周目には#39ダンロップSARD SC430、77周目には#100レイブリックNSXに抜かれてしまう。

#1モチュールGT-Rはその後、クルージングの走りで、81周のレースをトップで駆け抜けた。2位には#39ダンロップSARD SC430、3位にはファイナルラップの1コーナーで#100レイブリックNSXをパスした昨年の覇者・道上/小暮組の#18ロックスターNSXが入賞し、3メーカーが表彰台を分ける結果となった。

それまでの悪いジンクスを実力で破った#1モチュールGT-Rのドライバーの2人は喜びを爆発させ、ストレートに止めたGT-Rのルーフに上って、ファンに向かって手を振った。GT-Rは今期5戦して4勝。強いGT-Rはどのサーキットでも強いGT-Rであることを証明した。



決 勝 天候:晴/雨 | コース:ドライ/ウェット
GT500クラス/決勝結果
Pos. No. Car Driver Time/Diff. Laps Tire WH
11MOTUL AUTECH GT-R本山 哲
ブノワ・トレルイエ
1:59'33.47981BS46
239DUNLOP SARD SC430アンドレ・クート
平手 晃平
0'21.06281DL4
318ROCKSTAR 童夢 NSX道上 龍
小暮 卓史
0'25.01281BS42
4100RAYBRIG NSX井出 有治
細川 慎弥
0'26.47581BS22
56ENEOS SC430伊藤 大輔
ビヨン・ビルドハイム
0'54.86481BS28
617KEIHIN NSX金石 年弘
塚越 広大
1'22.35081BS52
736PETRONAS TOM'S SC430脇阪 寿一
アンドレ・ロッテラー
1Lap80BS70
812IMPUL カルソニック GT-R松田 次生
セバスチャン・フィリップ
1Lap80BS46
93HASEMI TOMICA EBBRO GT-Rロニー・クインタレッリ
安田 裕信
1Lap80MI48
1038ZENT CERUMO SC430立川 祐路
リチャード・ライアン
1Lap80BS56
1132EPSON NSXロイック・デュバル
中山 友貴
1Lap80DL18
1235KRAFT SC430石浦 宏明
大嶋 和也
2Laps79BS28
1324HIS ADVAN KONDO GT-RJ.P・デ・オリベイラ
荒 聖治
3Laps78YH74
148ARTA NSXラルフ・ファーマン
伊沢 拓也
4Laps77BS66
GT500 規定周回数:56