2009年スーパーGT開幕戦、決勝ラウンドは、時折ヘビーウェットとなるコースコンディションの中、#24 HIS ADVAN KONDO RACING GT-Rが安定した速さを見せつけ、見事な開幕優勝を遂げた。

Text: Shunsuke Takeuchi
Photo: TakahiroMasuda



3月22日、岡山国際サーキットは、前日の予選日とはうってかわって、朝からウェットコンディション。9時20分から行われたフリー走行では、雨こそ上がったもののウェット宣言となった。そんな中、#6 ENEOS SC430(伊藤)がトップタイムを叩き出す。GT-R勢では、#1 MOTUL AUTECH GT-R(ブノワ)が3番手、そして2番手には#18 ROCKSTAR童夢NSXが入り、各車開幕戦に相応しい拮抗した速さを予感させる結果となった。

さて、決勝レースのスターティンググリッドを見てみよう。
ポールポジションは#38 ZENT CERMO SC430。2番手も#35 KRAFT SC430と続く。3番手には、GT-R勢の中で唯一スーパーLAPに出場した#24 HIS ADVAN KONDO RACING GT-Rがつける。そして4番手にはNSX勢の最上位#18 ROCKSTAR童夢NSXというオーダー。その他のGT-R勢では、#1 MOTUL AUTECH GT-Rが9番手、#12IMPUL カルソニック GT-Rが10番手、そして#3 HASEMI TOMICA EBBRO GT-Rが12番手につけている。

13時30分、全車スターティンググリッドに。グリッド上は小雨だが、コースの一部はヘビーウェットな状況もあるようだ。各チームタイヤチョイスに余念がない。#38 SC430と#36 SC430が浅溝タイヤをチョイス。他は深溝タイヤをチョイスした模様。このタイヤ選択が決勝の行方を決めたか。

13時58分、スタート方式が変更になり、セーフティーカースタートとなる。

14時00分、いよいよフォーメーションラップスタート。雨強くなる。1周でセーフティーカーがピットロードへ、いよいよ決勝レースのスタートだ。
1コーナーでいきなりアクシデント発生!#1 MOTUL AUTECHE GT-R(ブノワ)と#36PETRONAS SC430(ロッテラー)が接触。#36 SC430は大きくコースアウト。#1 GT-Rは左フロントカウルを大きく破損。タイヤが丸見えの状態となってしまった。この間、トップグループに大きなドラマがあった。オープニングラップを制したのは、なんと3番手スタートの#24 HIS ADVAN KONDO RACING GT-R。2番手は#38 SC430、3番手には#35 SC430をかわした#18 NSXだ。波乱のレースを予感させるオープニングラップとなった。

4周目、#1 GT-Rにペナルティが課せられる。この間、トップ#24 GT-Rは快調にラップを重ねる。10周目、トップ#24 GT-Rと2番手#18 NSXの差は0.7秒。#12インパルGT-Rが4番手に浮上。トップグループのオーダーはほぼ安定してきた。#24 GT-Rは相変わらず好調で2位との差を広げている。ADVANの新開発レインタイヤとGT-Rの相性はバッチリの様子。ただ1台、安定した速さをアピールしている。17周目、#1 GT-Rにオレンジボールが提示されピットに。バタついている左フロントフェンダーを修復。この間、トップ#24 GT-Rと2番手#18 NSXの差はさらに広がり7秒差。

30周目、#3HASEMI GT-Rがピットイン。ルーキー安田にドライバー交代。500クラスのマシンが次々とピットイン開始。33周目、#18 NSXがピットイン。道上にドライバーチェンジ。35周目、#1 GT-Rの左フロントフェンダーが再びバタつき修理のためピット内にマシンを入れる。やはりガムテープによる簡易補修で無理だったようだ。37周目、トップ#24GT-Rと2番手#17 NSXの差は60秒まで広がり、完全に独走態勢に入る。51周目、#24 GT-Rがようやくピットイン。続いて2番手の#17 NSXもピットに入る。コースに復帰した#24のトップは変わらず、2番手には#18 NSXが追い上げるが、#24GT-Rとの差はなかなか縮まらない。

80周目、#24 GT-Rのペースが少しづつ落ちてきた。タイヤの限界が近づいているのか、#18 NSXとの差は25秒まで縮まってきた。しかし、#24 GT-Rの荒は丁寧な走りで無事に82周目のチェッカーフラッグをトップで受けた。

2009年スーパーGT開幕戦は、またしてもGT-Rの優勝で終わった。
また、近藤レーシングはスーパーGT戦において国内初優勝となり、喜びもひとしおの様子であった。


決勝レース 天候:雨 | コース:ウェット
GT500クラス/決勝結果
Pos. No. Car Driver Time/Diff. Laps Tire WH
124HIS ADVAN KONDO GT-RJ.P・デ・オリベイラ
荒 聖治
2:20'54.07182YH
218ROCKSTAR 童夢 NSX道上 龍
小暮 卓史
0'21.64582BS
38ARTA NSXラルフ・ファーマン
伊沢 拓也
1'06.97982BS
412IMPUL カルソニック GT-R松田 次生
セバスチャン・フィリップ
1'32.43182BS
517KEIHIN NSX金石 年弘
塚越 広大
1Lap81BS
638ZENT CERUMO SC430立川 祐路
リチャード・ライアン
1Lap81BS
732EPSON NSXロイック・デュバル
中山 友貴
1Lap81DL
8100RAYBRIG NSX井出 有治
細川 慎弥
1Lap81BS
935KRAFT SC430石浦 宏明
大嶋 和也
1Lap81BS
106ENEOS SC430伊藤 大輔
ビヨン・ビルドハイム
2Laps80BS
1136PETRONAS TOM'S SC430脇阪 寿一
アンドレ・ロッテラー
2Laps80BS
123HASEMI TOMICA EBBRO GT-Rロニー・クインタレッリ
安田 裕信
3Laps79MI
131MOTUL AUTECH GT-R本山 哲
ブノワ・トレルイエ
7Laps75BS
1421ASTON MARTIN 赤坂 DBR9都筑 晶裕
土屋 武士
8Laps74YH
1539DUNLOP SARD SC430アンドレ・クート
平手 晃平
12Laps70DL
GT500 規定周回数:57