-- SUPER GT第3戦レースレポート --
MOTUL AUTECH GT-R今季初優勝!!

5月4日 富士スピードウェイ(静岡県)
ゴールデンウィークの真っ只中、富士スピードウェイではSUPER GT 第3決勝レース(88周)が行われた。晴天に恵まれた富士スピードウェイには、5万人の大観衆が訪れ盛り上がりを見せた。前日の予選から含めれば、延べ8万人のファンが訪れたほど。富士スピードウェイ側の計らいで、前夜から映画を放映するなど、サーキットに野営するファンも楽しめるイベントとなっていた。

スタート前、気温は22℃、路面温度41℃と高め。また400kmという長丁場のレースのため、各チーム、どのような作戦で望んでくるかが楽しみなレースとなった。

ポールポジションは#1MOTUL AUTECH GT-R、2番手には宿命のライバル#36 PETORONAS SC、3番手 #8 ARTA NSX、4番手 #12 インパルCALSONIC GT-Rというスタートオーダー。本山 哲のポールポジションはナント6年ぶり。

午後2時、決勝レースがスタート。各車1コーナーを目指して突っ込む。#1本山はトップを守る。#8 ARTA NSXと#12 インパルGT-Rが速く、熾烈な2番手争いを演じる。両者の争いは早くもヘアピン入り口で接触という結末で終わってしまう。2台ともコースに復帰。#12はフロントにダーメージを受けPITへ。
オープニングラップを制したのは#1 MOTUL AUTECH GT-Rの本山。2番手には#24 HIS GT-Rがつけた。9周目、#24 HIS GT-Rが#1 MOTUL AUTECH GT-Rをパスしてトップに立つ。2台のランでブー走行はしばらく続き、20周目、2台はそろってピットイン。#24は35秒、#1は31秒でピットアウト。給油量の違いか、ここで再び2台の順位が入れ替わる。この間、トップに立ったのは#36 PETORONAS SC。28周目、#36 PETORONAS SCがピットイン。ピットアウトのタイミングに注目が集まるが、かろうじて#1 MOTUL AUTECH GT-Rの前にコースイン。苦しいアウトラップを何とかしのぎトップを死守した。その後、トップ#36と2番手#1のタイム差は1秒前後で勝負は膠着状態となった。

58周目、#36 PETORONAS SCが先に2回目のピットイン。エンストをしたものの36秒でピット作業を終了しコースに復帰。#1 MOTUL AUTECH GT-Rはそのまま周回を続けた。
59周目、今度は#1 MOTUL AUTECH GT-Rがピットイン。ブノワから本山に再びステアリングを託す。ピット作業は、ナント#36よりも10秒近く早い27秒で終了。本山は悠々とトップでコースに復帰。さすがNISMOのピットワーク。総合力の高さをアピールした。
67周目、トップの#1と2番手#36の差は約6秒。この間、熾烈な3位争いが繰り広げられた。#24 HIS GT-Rと#8 ARTA NSXのバトルは#8 ARTA NSXにあがり、3位に浮上。オープニングラップのクラッシュを感じさせない速さをアピールした。

その後、本山は淡々と周回を重ね最終ラップを迎える。この間、2位#36 PETORONAS SCがジリジリと追い上げ、最終ラップにはついにトップ本山を捉える。圧巻は、最終コーナー。本山が300クラスのマシンを処理する間に、あわやINを制するかに思われた。両車、並ぶようにして最終コーナーを立ち上がるものの、ストレートスピードに勝るGT-Rが逃げ切り、トップでチェッカーを受けたMOTUL AUTECH GT-Rは今季、初勝利で締めくくった。また、NISMO監督に就任した鈴木 豊監督も初勝利で喜びもひとしおの様子だった。まさにチームとしての総合力で掴んだ勝利であった。

■優勝選手コメント
No.1 MOTUL AUTECH GT-R [GT500]


本山哲
「この勝利は凄く嬉しいし、安心しました。序盤は、ガソリンを多めに入れていたので、(クルマが)重くて大変でしたが、それがピット作業の短縮にも繋がった。だから、ブノワがトップに近づいた時点で、勝てるなと感じました。僕の最後のスティント(走行)は、(36号車より)若干速いんじゃないかと思ったんですが、GT500の周回遅れがバトルをしていて抑えられてしまい、アンドレ(36号車)に追い付かれてしまいました。まあ、NISMO対TOM'Sのいい戦いを見てもらえたとかな(笑)」

ブノワ・トレルイエ
「ハッピーだよ! 今日はペナルティのポイントじゃなく、ちゃんとしたポイントを手にすることができたからね(笑)。いいレースができた。メカニックの仕事も良かったし、クルマも良かった。常にプッシュしてベストを尽くして走った。富士は周回遅れが多く出るから抜くのも大変で、しかもペナルティをもらわないよう慎重に、ホントにタフなレースでしたね」


決勝レース 天候:雨 | コース:ウェット
GT500クラス/決勝結果
Pos. No. Car Driver Time/Diff. Laps Best Lap Tire WH
11MOTUL AUTECH GT-R本山 哲
ブノワ・トレルイエ
2:26'09.788881'36.769BS
236PETRONAS TOM'S SC430脇阪 寿一
アンドレ・ロッテラー
0'00.219881'36.894BS30
38ARTA NSXラルフ・ファーマン
伊沢 拓也
0'18.997881'36.548BS22
424HIS ADVAN KONDO GT-RJ.P・デ・オリベイラ
荒 聖治
0'39.195881'37.217YH46
535KRAFT SC430石浦 宏明
大嶋 和也
0'45.975881'37.084BS12
66ENEOS SC430伊藤 大輔
ビヨン・ビルドハイム
0'47.407881'36.343BS18
73HASEMI TOMICA EBBRO GT-Rロニー・クインタレッリ
安田 裕信
1'13.285881'37.495MI
832EPSON NSXロイック・デュバル
中山 友貴
1'13.515881'37.360DL12
938ZENT CERUMO SC430立川 祐路
リチャード・ライアン
1'34.186881'37.496BS50
1039DUNLOP SARD SC430アンドレ・クート
平手 晃平
1'38.599881'37.263DL2
11100RAYBRIG NSX井出 有治
松浦 孝亮
1Lap871'36.808BS6
1217KEIHIN NSX金石 年弘
塚越 広大
1Lap871'37.710BS22
1318ROCKSTAR 童夢 NSX道上 龍
小暮 卓史
1Lap871'37.876BS42
1421ASTON MARTIN 赤坂 DBR9都筑 晶裕
土屋 武士
5Laps831'41.092YH
1512IMPUL カルソニック GT-R松田 次生
セバスチャン・フィリップ
25Laps631'38.353BS38
GT500 規定周回数:61
 
 

タイヤ=BS:ブリヂストン/DL:ダンロップ/KH:クムホ/MI:ミシュラン/YH:ヨコハマ

WH=ウェイトハンディキャップ(kg)

開始時刻:14:03'43/終了時刻:16:31'065

出走台数:36台/完走台数:34台

決勝ベストラップ
GT500 - 1'36.343 : No.6 ENEOS SC430 (ビヨン・ビルドハイム)
GT300 - 1'44.738 : No.43 ARTA Garaiya (新田守男)

No.12 2009 SUPER GT Sporting Regulations 第3章 第30条1.a.およびb.(接触) 違反により、ドライビングスルーペナルティを科した。

No.111,88 2009 SUPER GT Sporting Regulations 第3章 第30条1.a.(接触) 違反により、ドライビングスルーペナルティを科した。

No.10 2009本大会特別規則書第27条3.(ピットレーン速度)違反により、ドライビングスルーペナルティを科した。