金曜日のフリー走行終了後、NISMOの共同記者会見が行われた。
NISMOの出席者は熊谷太郎監督と車両開発をまとめた岡村潤平氏の2名。
概略は以下のとおり。

――カスタマー向けのプロジェクトとのことだが具体的には?――
岡村:カスタマーとは国内のスーパー耐久参戦ユーザーの他、グローバルに販売することを狙っている。つまり、このGT-Rが走れるならどんな場でも良い。必ずしもレースでなくても良い。NISMOとしてはフェアレディZの380RS-Cのようにクルマを安く提供していきたいと考えている。

――今回の参戦目的は?――
岡村:ようやく、開発のメドが立ってきたので、最終確認を実践の場で行うために参戦した。やはり実践を経験しないと様々な部分が見えてこない。

――どのようなクルマ造りなのか?――
岡村:R35 GT-Rは、レースに適合させるための改造部位が少ないクルマだ。なぜんら、日産の水野さんが、ニュルをはじめとするサーキットでクルマの開発を進めてきたからだ。極めてノーマルに近いクルマとなっている。強いて挙げれば冷熱系か。それもタイヤカスなどで性能が落ちるのでそのあたりをプラスαしている程度だ。

――エンジンやトランスミッションは?――
岡村:エンジン、トランスミッションともにノーマル。エンジン出力は500馬力前後くらいまではチューニングしている。耐久レースともなれば、エンジンパワーと燃費は考えなければならないので抑えている。

――トランスミッションはマニュアルモードのみ?――
岡村:いや、ATモードも使えるようにしている。理由は、このクルマを買ってはじめてサーキット走行をするお客様でもATモードで、まずクルマの動きやブレーキングなどを学んでもらえるよう配慮した。たたし、今回のレースはマニュアルモードで走る。

――タイヤが前後同サイズだが制御系はノーマル?――
岡村:タイヤのグリップ、車重などもノーマル車と異なるので、ABS、ETSなどの制御系は日産の協力のもとに見直している。VDCも活かしている。

――いくらぐらいで売る予定か?――
岡村:2000万円程度で売りたい。

――特認車両だが具体的にはどこが特認か?――
岡村:主には外板部分だ。
熊谷:スーパー耐久では95ℓの燃料タンクだが、GT-Rには120ℓのタンクを搭載している。これは、グローバルで販売することを考慮すると、海外では120ℓが最大なので採用した。基本的にはターボ車なので、今回のレースでもあまり有利になるタンク容量ではないと考えている。

――車重は?――
熊谷:1480kg以上。普通にレース車両に改造したらこのくらいになるという車重になっている。ちなみに十勝24時間レースのときは1600kgだったが、あれはかなりノーマルに近い造りをしていたからだ。

――今回のレースの目標は?――
熊谷:46秒台中盤を狙いたい。もちろんレースでもBMWのZ4よりも速く走りたいと考えている。しかし、ピットストップの回数やピット滞在時間を考慮すると、ゴールで同じくらいになるかな。

――今後のレースは?――
熊谷:NISMOとしてのエントリーは今回のみだ。お客様がつけば、S耐にも出て欲しいし、それをフォローするつもりだ。