2010年スーパー耐久レースシリーズ第4戦 SUPER TECにデビューしたR35 GT-Rは、その名称を「NISSAN NISMO GT-R RC」とした。“RC”とはRacing Competitionの略。すなわち、2008年3月に発表されたフェアレディZ(Z33型)380RS-Competitionと同様に、プロダクションレース用として販売が予定されるコンプリートマシンである。

そのGT-R RCの販売価格は「2000万円程度」というから、コンプリート販売のレースカーとしてはむしろ安いと思われる価格だ。ベースのR35 GT-Rは元々、ニュルブルクリンクサーキットや仙台ハイランドなどのサーキットで開発が進められたクルマ。それだけに、レースカーにコンバートする際にも従来のクルマほど改造部位が少なくてすむらしい。


さて、GT-R RCの細部をチェックしてみよう。まずはエクステリアから。

GT-R RCの開発テーマのひとつには軽量化があった。発表された資料では、車両重量1480kg以上となっている。ベースの生産車の重量は1740kgで、十勝24時間参戦車1600kgだから、かなりの軽量化を実施していることになる。

その主要な軽量化アイテムが外板パーツ類だ。前後バンパー、リップスポイラー、ボンネット、トランクリッドがCFRP製に交換。またフロントウィンド以外は全てアクリル製に交換されている。特に、フロントバンパーおよびリップスポイラーは冷却性能向上のための改修が大胆に行われている。フロントバンパー開口部は、細かな部分まで改造されより多くの走行風を取り入れる形状なっている。リップスポイラーには大きなフロントブレーキ冷却用ダクトが設けられていた。

そのほか、レースとは関係の無いような細かな部分もカーボン製パーツを投入し、コンプリート販売の意気込みを感じさせる。そしてリヤには“RC”のステッカーが貼られていた。