2008年5月、日産自動車はポルトガルでグローバル試乗会「NISSAN 360」を行った。その模様は当サイトでも報告した通り。また会場では、水野氏が登場しGT-Rによるタイムアタック報告と北米仕様の概要説明を行った。その中で、「昨年の10月の発表以降、皆様から2つ課題をいただいていると思っています。一つは乗り心地。もう一つはシートのフィット性」と水野氏は語っている。つまり北米仕様は乗り心地対策を施したという内容なのだが、シートのフィット性についても問題意識を持っている点に注目したい。
もちろん、第二世代のGT-R以降のシートはホールド製も高く、ノーマルシートとしては群を抜く性能のものではある。ただし、それはあくまで他のノーマルシートと比較してのこと。それぞれの用途や目的によってはシート専門メーカーのものの方が優れている場合もある。

実際、R35GT-Rのシートのフィット性に不満を持っているオーナーも多いようだ。オーナーズミーティングに行ってみればわかることだが、レカロ製シートに交換しているオーナーが多いことに驚かされる。
そのレカロと言えば、ドイツの老舗シートメーカー。モータースポーツでの使用実績も高く、「一度、レカロを使ったら手放せなくなる」ともっぱらの評判だ。そこで、日本で一番レカロを販売しているというオートバックスASM ヨコハマで、最新レカロ情報を取材した。

オートバックスASMヨコハマとは?
オートバックスASMヨコハマは、2005年9月にオープンした。
レカロシートの販売の他、S2000のチューニング、フェアレディZ(Z33)やBMW MINIのカスタマイズなども行っている異色のオートバックス店。特にS2000については、筑波サーキットで57秒398というコースレコードを持っているほどで、その技術力は相当高い。したがってチューニングをオーダーするお客様も多く、ASM総合プロデューサーの金山新一郎氏によれば「売上の比率はレカロシートの販売が約55%、チューニングが約45%くらい」とのことだ。
さて、レカロシートの販売に関しては、「日本一」と前述したが、実は「世界一」!
2005年、2006年、2007年実績で、3年連続、世界最多販売脚数を誇るレカロシート販売店なのである。金山さんによれば、「年間販売数は、1500脚ぐらいかな」とのこと。それだけに在庫の数も半端ではない。常時、300脚のシートと700脚分のシートレールを在庫しているというから驚きだ。また、お洒落な店内には、かなりの数のレカロシートを展示していて、すべて座り比べることができる。「これだけの数を展示しているところはないので、ご来店いただいて座り比べることで、お客様の用途と体に合った最適なシートをお選びいただけます」と金山さんは説明する。

レカロシートとGT-R
ASMでは基本的にレカロシートとレカロジャパン純正ベースフレームの組み合わせで販売している。R32~R34GT-Rのオーナーも多く、今までに約300台にレカロシートを取り付けた実績があるとのことだ。
ちなみに第2世代GT-R用のレカロジャパン純正ベースフレームはポジションが5~10mm下がったが、後ろ向きの傾斜が強いという癖があったそうである。一方、R35GT-Rについては、すでに約15台のレカロシート取り付け実績があるとか。ただし、今のところはそれぞれお客様によってシートの銘柄や素材などがバラバラでR35GT-R独自の傾向はないようだ。そこで、GT-Rオーナーにお勧めのシートをセレクトしていただいた。「サーキット走行やワインディングなどのスポーツ走行が多いユーザーにはSR-11やSportsterがお勧めですね。さらにサーキット走行寄りのユーザーには、肩サポートがより強くなっているSR6がお勧めですが、街乗りはちょっと窮屈に感じるかもしれませんね。よりハードにタイムアタックをするようなサーキットユーザーには、フルバケットタイプのRS-G ASM LIMITEDといったところでしょうか。特にSR-6とRS-Gで悩む方にはぜひ座り比べてみて欲しいですね。RS-Gは自然に体がシートに収まる感じがすると思います。ただ、フルバケのRS-Gの方が乗り降りは大変になりますがね。
一方、街乗りがメインでたまに箱根を楽しむというようなユーザーには、Sports-JCやSP-Xがお勧めです。
最後に、シートポジションの高さが気になる方には、RS-GやTS-G。ポジションが適度に落ちるんです」とのこと。
何はともあれ、一度、お店の方で座り比べをしてみることが重要だ。

Link: オートバックスASMヨコハマ

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サーキットも走るのでレカロにして良かった。




当サイトにも何度かご登場いただいたR35 GT-Rオーナーの折戸さんも、ASMでレカロを購入した一人。ただし、GT-R購入と同時にレカロを導入したわけではく、以前からのレカロユーザーなのだ。「レカロにしたきっかけは、昔の事故の影響で腰が悪くなったんです。GT-Rの前に乗っていたメルセデスCLKの時にレカロシートを使ってみようと思いました。2007年のインポートカーショーでオートバックスASMヨコハマを知り、後日相談に行きました。この時に選んだのがSR-11です」と折戸さんは、レカロを購入した理由を語る。しかし、CLKはその後、わずか3ヶ月で手放すことを決意。新型GT-Rをオーダーしたのだ。注文書にサインした後、折戸さんは日産の本社ギャラリーでGT-Rのシートに座ってみた。この時、腰の部分の張り出しが強く自分の体に合わないと感じた事から、CLKで使っていたSR-11をそのままGT-Rに移植することにしたそうだ。
折戸さんのGT-Rは、2008年1月納車に納車された。現在の走行距離はすでに約12,000km。富士スピードウェイのスポーツ走行に行くのが楽しみと言うだけあって、エンジンオイルは4回交換、その他のオイルは3回交換、タイヤは2セット目で、もうすぐ3セット目になるという。「納車されてすぐに、徹夜で2,000kmの慣らしの旅を敢行しましたが、シートが体に合わないためシートバックを90度くらいに立てた状態で運転していました(笑)。でも、SR-11に交換後は、サイドのサポートもノーマルより良く、街乗りでもサーキットでも不満がないですね。実は、SR-11の他、Sport-JCも悩んだんですが、サーキット走行の機会が多いので、今はSR-11にして良かったと思っています」と折戸さんは満足気に話してくれた。折戸さんによれば、R35 GT-Rオーナーの間でもレカロユーザーは増えてきているらしい。

仕様: プレミアムエディション、ダークメタルグレー
   レカロSR-11レザーシート(運転席)
   ZELE.フロントエアロバンパー
   ZELE.カーボンフロントグリル
   アリオスカーボンNACAダクト
   アリオスカーボンサージタンクカバー
   メンテナンスは、アデナウだ。