先日ご紹介したポルシェ911のチーフエンジニアによる、GT-Rのベストタイムに対するイチャモンの件について、ついに日産が動きだしたようだ。
前回と同じく、カーズガイドという海外サイトに掲載された内容だが、オフィシャルと表現しているように日産の公式な反論のようだ。
それによると、前回、当サイトが推測したように、ポルシェはナラシも行わずにニュルのアタックをした模様。
日産のコメントは大人びたものだが、今後の展開が楽しみな一件だ。
ポルシェは、「911はナラシなどしなくてもベストタイムが出せる」とでも反論してくるのだろうか。

いっそのこと、ガチンコ対決で雌雄を決すればスッキリするし、盛り上がると思うのだが。

Text: GTR-World.net
Source: CarsGuide



日産がポルシェの疑義に公式に反論
『証拠としてタイヤとビデオをお見せしよう。ポルシェにドライビングレッスンをしてあげてもいい』
日産のニュルブルクリンクの生産車ラップタイム記録に対するポルシェの痛烈なアタックに対して日産は全く動じなかった。
さらに、日産は証拠としてそのときのタイヤがあるという。

ポルシェは、日産が4月にニュルで7分29秒を記録したのはスペシャルなセミレーシングタイヤを使ったからだと告発したが、日産はそのときに実際に使用したダンロップSPスポーツ600DSSTタイヤを公開しようとしている。
また、日本の”Best Motoring”誌のインカービデオもあるという。

ポルシェが先月行った比較テストで日産のタイムより25秒以上も遅く911ターボやGT2よりも遅くなったというが、日産は、そこで使用したGT-Rの走行前の準備についても疑念を呈している。
さらに、GT-Rの一番おいしいところを引き出せるよう、ポルシェのドライバーにドライビングレッスンを行うことも提案している。

日産GT-Rの開発リーダーの、水野和敏CVEは、ラップレコードは通常の生産車で行われたと明言している。
「特殊なタイヤやサスペンションでテストをするということは、我々にとって何の意味も持たない。GT-Rのコンセプトは”どこでも、どんなときでも、誰でも”操れるスーパーカーだ。我々にとって、お客様が購入できる車両でテストをすることのほうが、お客様が手にすることができないワンオフの特殊な車を作ることよりも断然意味のあることなのだ」

日産は、ポルシェの言いがかりを明確に論破する証拠を1週間程度でそろえた。

日産は、レコードランで実際に使われたタイヤを見せることも提案している。そのタイヤはテストの後住友ゴムによってプロモーション用に日本へ持ち帰られている。
日産は公式なプレスリリースにおいて、「今まで言明はしていないが、ラップタイムを証明する重要な根拠はいくつかある。」と表明している。それによると、元F1ドライバーの鈴木利男によって記録されたラップタイムは、Marelliのデータロガーと撮影機材という約50kgの機器を積んでいた状態でのものだと述べている。
ポルシェを名指しはしていないが、テストで使われた車両のタイヤから走行前の準備やドライバーのスキル(ポルシェはこのドライバーをシャシー開発ドライバーの一人だと説明している)にいたるまで疑義を唱えている。
日産によると、GT-Rには2種類の標準装着タイヤがあり今回のテストで使用されたのはブリヂストンポテンザRE070Rだった。そのタイヤは日産がテストで使用したダンロップほどはサーキットで速くないという。
また、指定されている慣らしやサービス手順をポルシェは踏んでいない上に、4輪駆動のスーパーカーをドライビングする特殊なテクニックにもかけていたのではないかと疑っている。

「私たちは自動車メーカー数社がGT-Rを比較テスト用に購入したことを知っている。すべてのGT-Rオーナーと同様に、最高のパフォーマンスを維持するために日産が推奨する慣らしと定期点検とメンテナンスを、GT-Rを購入した自動車メーカーも行うことをお勧めする」と日産は言う。
「さらに、私たちはGT-Rの購入予定者やGT-Rのオーナーに対して、GT-Rの性能を最大限に引き出せるようドライビングレッスンも提供している。そのための自動車メーカーからの参加も大歓迎だ」

日産は、今年前半の何回にもわたるテストやタイムの測定方法(ドイツSportAuto誌と同じ方法を採用)など、ニュルブルクリンクでのGT-Rのテストには仔細に渡るまで労力を費やしてきた。
そして、水野はニュルでのラップレコードはGT-R開発の最重要課題ではないとまで言う。
「我々はGT-Rの開発においてニュルブルクリンクと仙台ハイランドレースウェイを重点的に使用した。最速ラップタイムを出すことが目標になったことは一度もなく、それは単純に他のワールドクラスのスーパーカーとGT-Rを比較するための単純明快なパラメーターのひとつに過ぎない」