今回、NISMO FESTIVALに登場したFIA GT1仕様のGT-Rは、全部で3台。
今年、海外のレースに参戦した09モデル1台と、2010に実際にレースカーとして販売されるであろう10モデル2台だ。

ご存知のように、カラーリングされているマシンが09モデル。そしてホワイトのボディーにカーボンバンパーの2台が10モデルである。

スペック的には大きな差はないものの、よく見ればフロントバンパーやリアフェンダーなどが異なる程度。

FIA GTレギュレーションならではのマシンメイクは、かつてのルマンに参戦したR33や、あるいはグループA GT-Rに近い造り。シャシーは生産車と同じスチールモノコック。さらにエンジンルームも生産仕様の面影を強く残している。

またサスペンション形式も大幅に変更することができないため、取り付け点を含めて生産車に近いものとなっている。それだけに、チューニングカーとしての参考にもなるかもしれない。実際、コース上でのマシンの動きは生産車に近く、かつてのグループAのR32に近いイメージだ。昨今のGT500マシンはフォーミュラーカー的な動きをするのに対し、むしろ新鮮味さえ感じる走りだった。

一方、ブーレーキは極厚のカーボンローターが装着されている。規則で年間の使用数量が定められているため、通常のものよりも厚いのである。ローターにはカーボン製のカバーが取り付けられているが、これは冷却風を当てるためのものではなく、ローター温度を保つためのものだ。カーボンブレーキは温度管理がシビアであり、スチールローターとは異なるノウハウが必要な部分だ。