R34 GT-Rにも、様々な車両データを表示するマルチファンクションディスプレイが装備されていた。この機能を拡張し、さらに車載の各種センサーから得られる走行データを取得するデータロガー機能を持った拡張キットがニスモから販売されていた。

R35 GT-Rに対しても、ニスモから拡張キットがリリースされるのではないかと思っていたオーナーも多かったのではないだろうか。ご存知のようにR35はR34よりも電子化が進み、さらに発展したマルチファンクションメーターが装備されている。

こうした市場の期待に応えてか、ようやく2010年モデルの発表に合わせて、ニスモからMFDの拡張キットの発売予定がリリースされたので概略をご紹介しよう。

今回のキットは大きく2種類のキットに分かれている。
サーキットでラップタイムを自動計測および記録する「MFDラップセンサーキット」と、サーキットでの走行データを解析する「MFDデータロガーキット」だ。

それぞれの商品構成は以下の表のようになり、モデルイヤーによってその内容が多少異なるものとなっている。

表1.商品構成と適合車種
商品名称 タイプ 構成部品 適合(国内) 単品
販売
MY07~09 MY10
NISMO MFD
ラップセンサーキット
Type M マグネット感知式センサー
専用ハーネス ○※ ○※
Type B ビーコン式センサー
トランスミッター(赤外線発信機)
専用ハーネス ○※ ○※
NISMO MFD
データロガーキット
BASE 解析ソフト(CD)
+USBキー(ソフト起動用)
×
USBメモリー(データロガー用)
PLUS
(オプション)
GPSセンサー(今春発売予定) ×
ジャンクションボックス(今春発売予定)



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【MFD ラップセンサーキット】

このキットは、文字通りラップタイムの自動計測化とMFDへの表示を可能にする。ノーマルのMFDのタイムロガー機能はステアリングのボタンを押すことによる手動計測だが、これを2種類の方式による自動計測を可能にした。これにより、後付のラップタイムモニターは不要となる。
【マルチファンクションメーター機能】
・ラップタイム表示は1/100秒の単位
・ラップタイム計測は1回の積算で9時間59分59秒99まで可能
・サーキット走行中、他のメーター機能を表示していても。計測ポイント通過時に自動的にタイムロガー画面に切り替わり5~10秒後に前画面に戻る
・計測タイムは走行履歴毎にダウンロード可能。ダウンロード方式はMY07~09はCFカード。MY10はUSBメモリー。いずれもCSV形式で保存

◆MFD ラップセンサーキット TypeM
マグネット感知式のセンサーキットで、予めマグネットが埋め込まれたサーキットで使用するタイプ。
【商品構成】
・マグネット感知式センサー+専用ハーネス(年式により2種類)
【主な機能】
・マグネット感知センサー(車体外へ取り付ける)
・ディスプレイはMFDを使用
・MFDタイムロガー機能が自動計測になる(ノーマルは手動)
・区間タイム計測対応サーキットでは、ラップタイムの計測ポイントを設定して使用(計測ポイント設定機能付き
【使用可能サーキット】
・鈴鹿サーキット
・富士スピードウェイ
・筑波サーキット
・オートポリスサーキット
・ツインリングもてぎ
・岡山国際サーキット
・スパ西浦モーターパーク
・袖ヶ浦フォレストレースウェイ
※区間タイム計測対応可否は各サーキットに問い合わせのこと

◆MFD ラップセンサーキット TypeB
赤外線センサーを使用するタイプで、全国どのサーキットでも使用可能なタイプ。
【商品構成】
・ビーコン式センサー+トランスミッター+専用ハーネス(年式により2種類)
【主な機能】
・赤外線感知式。赤外線送受信機をセットで使用する(センサーはリヤクォーターウィンドウに取り付け)
・ディスプレイはMFDを使用
・MFDタイムロガー機能が自動計測になる(ノーマルは手動)
・1台のトランスミッターがあれば何台でも同時計測が可能(センサーは1機/1台必要)
・送受信用チャンネルは15チャンネル(最大15グループが同時使用可能)

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【MFD データロガーキット】MY10専用

このキットは、USBメモリーを介して車両データを吸い上げ、パソコンに専用解析ソフトをインストールすれば、キャプチャー画像のような走行データを表示するというモノだ。自分のドライビングを客観的に分析することが可能になる他、エンジンの油水温やミッションの油温など車両側のデータも取得できる。
ポイントは、R35 GT-Rが元々備えている各種センサーデータを使用するため、新たにセンサーを追加する必要がない点だ。ただし、サーキットで使用するためにはラップセンサーキットが必要となる。
【主なUSB出力可能な機能】
・エンジン回転
・車速
・ブースト圧
・エンジン油温
・エンジン水温
・トランスミッション油温
・ECOレベル
・アクセルペダル開度
・ステアリング舵角
・ブレーキ液圧
・ギアポジション
・前後G
・左右G


この魅力的なキットは桜の咲くころにまでには発売されそうだ。