当サイトでも活躍しているガンメタのR35 GT-R。ガレージにクルマを入れようとしたところ、風にあおられた扉が右フロントフェンダーを直撃。クルマを止めて、恐る恐る直撃箇所を見てみれば、しっかり凹みがついているではないか。まだ、1年も走っていない大切なGT-R、しかもアルミ製のフロントフェンダーだ。すっかり気分も凹んで行き付けのNHPC(ニッサン・ハイパフォーマンス・センター)担当メカニック氏にすぐさま電話をした。「そーですねー。傷の程度によりますが、フロントフェンダーとなれば、通常ウチでは交換になりますよ。むしろ、外車なんかを得意にしているエクボ修理屋さんに相談してみてからでも遅くはないでしょう」と微妙なアドバイス。


 そこで、ネットをチェックしたところ、川越にあるデントジャパンを発見。ホームページによれば、板金修理とは異なるデントリペアという技術らしく、コチラではその技術をマスターできるスクールも開校しているとのこと。これだ!とばかりに、早速、電話で問い合わせてみたところ「アルミでも大丈夫ですよ。とりあえずクルマをもってきてください」とありがたいお言葉をいただいた。

 デントリペアとは、正式にはペイントレスデントリペアと言う。ペイントレスデントリペアは、金属部分にできた小さなヘコミを写真のような特殊な専用工具を使って、短時間で直す技術だ。元々はアメリカで確立された技術という説がある。日本でも最近はよく降るようになったヒョウによる凹みを修復するのが事の起こりらしい。板金修理と大きく違う点は、パテや塗装による車体の修復作業を行わないこと。このため、作業時間も短く、また塗装による色ムラも発生しない。したがって、修復コストもリーズナブルに済むというわけだ。ただし、塗装面が剥がれるほどの凹みの修復には向いていない。

 さて、7月8日、川越のデントジャパンにGT-Rを持ち込み、リペアが可能かどうかをチェックしてもらった。代表の佐藤和男氏の見立てでは、「凹みがプレスライン(フェンダーダクトの肩)にかかっているので、かなり難易度の高い修復ですね。でも直りますよ」と頼もしい発言。一方、実際に施工を担当する斉藤伊織氏は「2時間ぐらいで直ると思いますよ」と、早速、作業に取り掛かっていただいた。

 蛍光灯のスタンドを使って凹みの具合を細かくチェック。まずはプレスラインにかかっている部分を、白い樹脂製の工具で軽くたたいて、歪みを分散させる。その後、インナーフェンダーの隙間から特殊工具を入れ、凹み部分の裏側から細かく押して修正を加えていく。この作業サイクルを何度か繰り返す内に、フェンダーの凹みはみるみる小さくなっていくのだ。

 最終的には、写真のように塗装面の小さなキズを残して、ほとんどわからないほどにまで修復された。この間の作業時間は、約1時間。予想よりも早く作業は終了。傍らで作業の様子を見ていたが、かなり集中力を要する仕事であることが実感された。
 気になる修復料金は2万5千円!フェンダーを交換していては、この金額では収まるまい。デントリペアには、決まった料金というものはないようで、実際には、凹みの状態に応じて時間工賃で決まってくるとのこと。とはいえ、目安としては、平坦な場所にできた1円玉サイズの凹みで8千円ぐらいは見ておいて欲しい。

 GT-Rのボンネットやフェンダーにできた小さな凹み。アルミ製パネルだからと諦めてはいないだろうか。今回の作業で、かなりの精度で修復可能であることが判った。愛車に気になるエクボがある向きは、一度、全国にもサービス店があるデントジャパンに相談されてみてはいかがだろうか。まさに凹んだ気持ちも元通りになる。

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