HKS関西ミッションオイルクーラーキット¥176,400

油量調節のためのドレンボルト

純正のヒートエクスチェンジャー

サブラジエターは右側に設置

向井さんがこだわったという専用ダクト

「タイムアタックだけなら必要ない」と向井代表
HKS関西 水冷式ミッションオイルクーラー

R35 GT-R自慢のメカニズムといえば、GR6型のデュアルクラッチトランスミッション。F1を彷彿させるレスポンスの2ペダル方式セミオートマチックミッションだ。
パドルシフトを操作してから、わずか0.2秒でタイヤに駆動が伝わるという渾身の作。これによって、ドライバーはステアリング操作とブレーキング操作に集中することができ、今までにないサーキット走行の楽しみを見出すことができるというわけだ。

このミッションは、クラッチの断続やシフトチェンジについては、ミッションオイルを共用した油圧システムで動かしている。そのせいか、R35専用のミッションオイルが設定されており、その交換作業も細かく規定している。特に、オイル量が適正になるような機構が設けられているほか、油温が適正値になってからオイル量を調整するように指示されているほど。

さて、このR35 GT-Rだが、サーキット走行を行うとミッションオイルの温度が高くなってしまうらしい。その結果、システムを保護するための制御が入ってしまい、エンジン回転が上がらなくなるのだ。

ノーマルの状態では、水冷式のオイルクーラーが装着されている。
これは、従来、R33 GT-Rなどでもエンジンオイルクーラーとして標準装着されていたものと同じ機構のシステム。エンジンの冷却水を回すことで油温を下げるコンパクトなヒートエクスチェンジャーだ。R35の場合、エンジン用冷却水と共用するカタチで、これがミッションに取り付けられている。しかし、それだけでは役不足のようだ。

HKS関西がリリースした水冷式ミッションオイルクーラーは、純正のヒートエクスチェンジャーを使い、さらにその冷却性能を向上させるためのパーツ。ラジエターからヒートエクスチェンジャーに向かう配管の途中に、空冷式のサブラジエターを設けることで、ヒートエクスチェンジャーに入る冷却水温度をさらに下げている。これによりミッションオイルの冷却性能を高めているのだ。

サブラジエターはフロント右側に設置される。エンジンオイルクーラーの反対側にあたる。通常はメクラ蓋がされている右側のダミーダクトだが、この蓋を切除し専用の導風ダクトを介して、サブラジエターに走行風を当てる構造となっている。

この水冷式オイルクーラーのメリットだが、まず、余計なオイル配管をする必要がないために無用なトラブルが避けられる点にある。また、油量や油圧にシビアなR35のミッションにとって、これらが変わらないこともメリットのひとつと言える。
さらに、サーキット走行時にミッションオイルが一気に上昇するのは、全開走行直後のピットストップ。水冷式なら、こうしたピットストップ時にも冷却効果は期待できるのだ。また、冬などの通常走行時でもミッションオイルの過冷却を防ぐこともでき、常に適温に保つことができるのである。

HKS関西の向井代表は開発のキッカケを
「サーキットを走るとミッション温度があがってしまって30分の走行枠を走れない。ノーマルでは、鈴鹿サーキットでも5周でエンジンが吹けなくなる。ミッションの油温が高くなると保護のためにスロットルを閉じる制御が入るためなんです。もちろん冷やせば元に戻りますが、30分の走行枠でたった10周しか走れないんですよ。30分をお客様は走りたいんです。だから安心してもっと走ってもらいたいんですよ。油温が高いとミッションにも良くない。逆に下がり過ぎても良くない。一定の温度に保つ必要がある。だから水冷式にしたわけ」と語る。このオイルクーラーを装着すれば、30分程度の走行枠なら真夏でも走りきれるということだ。

「タイムアタックだけならオイルクーラーはいらない。でもストリートや一般の走行会ユーザーには必要なんですよ」と言う向井代表の言葉が印象的だった。そしてつい先日発表された2010年モデル。そのアップデート内容を見ると、ヒートエクスチェンジャーへの配管径を見直しているという。


■HKS関西 R35 GT-R用ミッションオイルクーラーキット
¥176,400(税込み)



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