R35 GT-Rのチューニング。日本では、その保証の問題などから第2世代のGT-Rの時に較べれば控えめな状況だったと言わざるをえないだろう。事実、日産自動車もチューニングを是としない部分が強くあった。加えて、何かあった時のためにも保証は温存しておきたいという日本人特有の考え方もあったのだろう。だが、この夏あたりから日本のチューニング界にも動きが見えてきた。気温の下がったこれからのシーズン、各チューニングショップの動きには要注目だ。

一方、海外ではR35 GT-Rが正式に発売される以前から、並行輸入されたGT-Rのチューニングが活発だった。当然、並行輸入だからメーカー保証は受けられない。だから、というわけではないが、やりたいようにチューニングをはじめたというのはあるのかもしれない。

パーツメーカーの動向を見ていると、今のところ日本よりも一歩先を行っているような感がある。また、日本では出ていないようなトラブルがあるのか、そうした対策部品も興味を引くところだ。こうしたメーカーの動きを見ると、やはりそこにマーケットが存在していることは間違いなさそうだ。マーケットがなければ、企業としてはモノは造らないはずだろう。正規に輸入されるようになった現在でも、保証を気にせずにチューニングするニーズがあるのは確か。まぁ、それ以上に欧米は自己責任の社会。チューニングするからには、メーカー保証はあてにしないという概念が浸透しているのだろう。日本から見ている限りでは「保証なんか、どうでもいいよ。楽しもうぜ」と言っているようにも思えるのだ。

そんな海外のチューニング状況をご紹介しよう。
まずは、オーストラリアの「WILLALL Racing」。
ゼロヨンなどで名を馳せたメーカーだが、R35ではサーキットレースにも関わっている様子。それだけに、WILLALL Racingがリリースするパーツにはチューニングアイテムだけでなく、トラブルに関する対策品まであるほど。エンジン関係から冷熱、そして注目の駆動系の各種パーツをラインナップしている。

第1回は、エンジンパーツからご紹介!

【超軽量チタン製中間パイプ】価格:$990
チタン製の中間パイプ。フロント部がΦ78、集合部はΦ90のパイプを使用した手作り品。その重量も超軽量を謳うだけあって軽い。ノーマルよりも約13kgの軽量化を達成しているとのこと(ノーマル重量:約14.4kg)。もちろん、俗に言う第二触媒は撤去するタイプだ。日本のチューナーが造る中間パイプに較べて、集合部までの距離が短い点が興味深い。この辺りはトルク特性に差が出てくると思われるところで、チューニングに対する方向性や考え方の違いだろう。



【チタン製エキゾーストシステム】価格:$3120
「TITANIUM CAT BACK EXHAUST SYSTEM」と命名されたこのエキゾーストシステムは、「ネコの背中」という訳ではない。第二触媒(CAT.)以降のエキゾーストシステムということだ。手作りの溶接で完璧に仕上げられたこのエキゾーストシステムは、ノーマルよりも約20kgの軽量化を達成している。パイプ径はΦ90。このシステムを装着すると、エンジンのマッチングを行えば20馬力以上は出てしまうらしい。興味はそそられるが、日本の騒音規制にマッチしているかは不明。ストリートでの使用を前提とするならば、やはり国産品が間違いないところだろう。



【ハイフロー・ターボ】価格:$5700
750馬力まで対応可能というボルトオンターボ。
ハイフロー仕様のコンプレッサーホイールを採用。ノーマルよりも若干大きなサイズとなっている。エキゾースト側のタービンホイールも排圧低減のために大き目のサイズを採用している。このターボはスペックVの純正タービンを参考に開発されたようだ。ターボさサイズをアップしたことにより、レスポンスを損なわないようにするために、ローラーベアリングを採用している。また、ハウジング類は超精密仕上げとなっているとのこと。




Link: Willall Racing Website