Text: Shunsuke Takeuchi
Photo: GTR-WORLD.net
 毎年、この時期の恒例イベントとなっている「REVスピード」誌主催のタイムアタック大会。 今年も12月6日に筑波サーキットで行われた。12月6日といえば、新型GT-Rの発売日。その日の午後、早くも新型GT-Rがタイムアタック会場に現れた!!




まずはライトチューンから・・・MCR
 最初に現れたのは、MCRが持ち込んだバイブラントレッドのR35 GT-R。さすがに、まだ完全ノーマルでMCRのステッカーが控えめに貼られている程度。
新型GT-Rについて代表の小林氏は「マジ、速いッスよ!まだナラシの最中だけど、重さは感じないね。特にコーナーなんかは、重心の低さや重量配分の良さを感じるよ。今までのGT-Rとはちょっと感覚が違う」と第一印象を楽しそうに語ってくれた。

続いて今後のチューニングプランについては「速いといってもノーマルレベルの話。R34のチューニングカーを上回るレベルじゃないからウチとしてはチューニングをするよ! 少なくともR34のチューニングカーよりは速くしないとね。まずは、ライトチューニングかな。サスかマフラー、ホイールからスタートだね」とのことだ。

しかし、チューニングをすれば保証が効かなくなるなどネガティブな話もある。それについては「チューニングをしたら保証が効かないのは当たり前の話でしょう。何も今度のGT-Rから始まった話じゃないですよね。ウチは以前からそのつもりでやってきたし、今後も方針に変わりはない。だから何も心配してないですよ。MCRにクルマを持ち込んでくれたら、キッチリと面倒は見させてもらいますよ」と業界のアニキらしい答えが返ってきた。この日のMCRは、タイムアタックにはZ33でエントリー。GT-Rはナラシ中とのことで走らせなかったが、堂々のR35GT-Rチューニング開発宣言だ。
 



オートサロンでは2つのコンセプトを提示・・・マインズ
 続いて登場したのがマインズGT-R。こちらはいつものホワイトのボディ。既にストライプなどをまとっている。新型GT-Rから降り立った新倉代表に、まずは印象を聞いてみた。
「速いよー。静かだしね、アッと言う間に100km/h以上出ちゃうよ。まだドノーマルなんだけど、今日は何秒出るか楽しみだね。まずはノーマルの実力チェックだよ」とこれからのタイムアタックが楽しみな様子。
マインズもMCR同様、今日は完全なノーマルだ。ちなみに、タイヤはオプションのブリヂストンのRE070Rが装着されていた。

さて、マインズといえばGT-R。当然、新型の開発も進めていくのだろうか?「もちろん、やります。元々ウチのコンセプトは大人が楽しめる高級感のあるクルマ造りだから、新型はピッタリだよね。方向性も従来通り、基本性能を損なうことなく走る・曲がる・止まるの各性能に磨きをかけること。とりあえずは、サスペンション、ブレーキ、そしてマフラーってところかな」と新倉氏は語る。

また、チューニングリスクについては「チューニングしたら保証は効かない。これは以前から日産が言っている当たり前のことなんだよ。チューニング=自己責任という事。まぁ、我々はそのあたりも含めていろいろな提案をしていきますよ。オートサロンでも新型GT-Rのファーストコンセプトを提案する予定だから楽しみしてください」とのことだ。
 両チューナー共に、社名ロゴも新たにやる気満々だ。

 

筑波初アタックは1分3秒1!!



 新型GT-Rにとって、筑波サーキットは初の走行になる。従来のGT-Rはその開発過程で何度も筑波サーキットを走っていた。しかし、今回はメインステージをニュルブルクリンクに移し、国内では荷重条件の厳しい仙台ハイランドを使用してきた。新型GT-Rにとって、筑波サーキットはまさに未知の領域ともっぱらの評判なのだ。
 アタックを担当するのは当サイト執筆陣の1人でもある木下隆之選手。まずは新倉氏を助手席に軽く流す。その後、ピットで新倉氏を降ろして各部を点検、いよいよアタックモードだ。
 1,2周、タイヤを暖めた後に軽く走って叩き出したタイムは、何と1分3秒1! ノーマル車としては異例のタイムだ。実際、第1ヘアピンでGT-Rの走りをチェックしていたのだが、アタックしているとは思えない抑えた走りだった。 
 ブレーキもギリギリまで詰めていないし、コーナリング中のスキール音もほとんどしない。まだ流しているのか?と思っていたら場内放送で冒頭のタイムが発表されたのだ。
早速、木下選手に話を聞くと「様子を見ながら走ったけど、タイムはまだ詰められるね。でも、ノーマルでこのタイムだったら上出来でしょう。速いよねー」と新型GT-Rのポテンシャルに満足そうな表情だった。また、チューナーの新倉氏も「3秒といってもドノーマルだからね。上々でしょう。条件さえ良ければ2秒台に入るだろうね。まぁ、これからが楽しみだよ」と語った。
 今回、新型GT-Rは筑波サーキットを初アタックしたわけだが、コーナーでその走りを見る限り、まだ動きがぎこちない。つまり、このコースにマッチしていない印象だ。それでも3秒1。今後、各チューナーがコースとのマッチングをはかり、どんなタイムが出してくるのか、楽しみだ。

 



尚、この模様は12月25日発売の『REVスピード』に詳しく掲載される予定だ。乞うご期待・・・!!